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バス業界のドライバー不足が叫ばれる昨今、正確な運転技術を持ち、ロボットなので疲れを知らず、1度の充電で55時間もの連続稼働が可能な「ウンテンゴリラ」は、現代の救世主になると目されている。もしも充電切れが近づいたとしても、バスのバッテリーから電力供給できるので「五里霧中になることはない」とゴリッパ社はゴリ押ししている。
AI自動運転のバスはまだまだ高額であるが、「まぁウンテンゴリラの導入であればおよそ5分の1の費用で既存のバスを最新の自動運転車と同等レベルの性能にすることが可能です。バス業界のみなさまのゴ利用をお待ちしております」と、開発担当者は語る。
また、「オーケーゴリラ、到着時間を教えて」などと話しかけると答えてくれるが、返答は「ウホウホ」としか言えないようだ。しかしながら休憩時や到着時には胸を叩いてお知らせする「ドラミング機能」も搭載されているので、たいていのことは大丈夫なんだそうである。
このロボット、そもそもなぜゴリラ型なのかは明かされていない。
しかし2019年度中には、東京~大阪を運行する高速バスの約5%にこの「ウンテンゴリラ」が導入されることがすでに決まっているというから驚きだ。
ゴリッパ社によると、「マウンテンゴリラを目の前にして刃向かえるヒトは、霊長類最強でもない限り、まず日本国内には存在しない」という調査結果が報告されていることから、車内の安全性を重視する乗客ニーズを受け、高速バス運行各社で導入する動きが広まったとの見方もある。
ちなみにゴリラの握力は推定500kgとも言われているが、お披露目会に出席した開発担当者は「そこはリアルなゴリラさんを忠実に再現した」と胸を張り、ゴリラ愛を感じさせる一幕もあった。
来たるゴリンに向けて、運転席にゴリラがいるバスを見かける機会が、ゴリゴリ増えそうだ。
※4月1日は、エイプリルフールです。
(バスとりっぷ編集部)