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宮城交通は1970年に宮城県内の3社が合併して設立された事業者である。1970年といえば大阪万博が開催されるなど高度経済成長が続くとともに、都市部のバス需要も旺盛だったが、ローカルバスはすでに将来が懸念され、ひとつのモデルケースとして3社合併が進んだとされる。バスラマでは過去1995年に宮城交通を訪問したが、今回は会社設立50周年を目前に再度訪問した。
宮城交通は仙台圏を主要路線域にするとともに、名古屋・大阪・東京および東北地方各県など県外に都市間高速バスを運行する。一方ミヤコーバスは宮城交通の分離子会社で、一時期地域・営業所ごとに分社した数社が統合された事業者であり、仙台圏以外の地域交通を担うとともに、県内の都市間高速バスを運行している。現状ではローカル路線主体のミヤコーバスが特に厳しい環境に置かれ、コミュニティバスや廃止代替バス、スクールバスといった自治体からの受託路線が主体となりつつある。
また両社は2011年の東日本大震災により、沿岸部の営業所を中心に甚大な被害を受けた。
今回の事業者訪問ではこれら宮城交通グループの現況、震災から復興への過程などを取材するとともに、多彩なバリエーションを誇る車両をアルバムで紹介した。
仙台市内は市営地下鉄の整備に伴い、地下鉄駅からのフィーダー路線が増えている。写真は主要拠点のひとつである泉中央駅のバスターミナルで。
宮城交通グループを代表する最新の一般路線車、いすゞエルガ2DG-LV290N2。名鉄グループながら新車の車種選択は競争入札が基本で、近年はエルガの採用が相次ぐ。写真はミヤコーバス塩釜営業所所属車。なお新車導入の一方で名鉄バスからの移籍車も少なくない。
都市間高速路線バスは三菱ふそうが多いが、日野・いすゞも採用されている。
(バスラマインターナショナル)