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観光・高速バスで高いシェアを誇るJバス製の日野セレガといすゞガーラが7月から新モデルに切り替わった。
両モデルは日野自動車が開発するとともに日野製エンジンを積むセレガを、日野とバス事業を協業するいすゞ自動車がガーラとしても販売しているため、改良点は共通である。
今回の改良は12m車が対象で、ドライバー異常時対応システムEDSSの装備と、自動変速機AMTの追加設定が主体。このうちAMTはすでにセレガ/ガーラの9m車に装備するものと基本的に同じ仕組みだが、9m車がAMTに集約されたのに対し、12m車ではMTを継続することで、選択肢を増やし、MTを好むユーザーにも対応したという違いがある。
セレガ/ガーラの12m車は各々にスーパーハイデッカ―(13リットルエンジン)、ハイデッカー(13リットルおよび9リットルエンジン)が設定されているが、今回のAMTはそのいずれにも設定されるとともに、MTのギヤ段数(13リットルは6速、9リットルは7速)がそのまま反映されている点も特徴。これはイージードライブ化と燃費向上を両立させるねらいに基づくものという。
試乗では高出力ハイデッカーの13リットルエンジン車で中央自動車道と一般道を体験した。詳しいフィーリングは「バスラマインターナショナル No.169」をご覧いただきたいが、すでにJバス勢のライバルたる三菱ふそうが完全なAMT化を果たしているだけに、今後のAMTの市場動向は非常に興味深いものがある。
そのほか、バスラマ No.169では、台湾最新バス事情や、徳島県西部で路線バスを運行する四国交通への訪問レポートなどを掲載している。
(バスラマインターナショナル)