将来的にはフルフラットシートに挑戦…!? WILLER EXPRESSの戦略説明会に参加。レストランバスにも乗車してきました
和の雰囲気がかっこいい…! 黄色のレストランバスに乗車
街中を走っていると、思わず目を引く2階建てのレストランバス。
今回開催されたメディア向け戦略説明会前に、東京駅からレストランバスに乗車できるというプログラムが…! 過去にバスとりっぷで取材したことはありましたが、私は今回が初めての乗車。
ウィラー 東京レストランバスの料理、観光ルートを徹底紹介! 車内でもグラスが倒れないようにした工夫とは?
今回乗車したのは黄色のレストランバス。個人的にレストランバスは赤色というイメージがあり、黄色のバスは初めて見ました! 外装も内装も和の雰囲気です。
食事を楽しめる工夫が随所に
先ほども記載した通り、レストランバスは2階建て仕様。1階がキッチン、2階がレストラン空間となっています。座席は広めの造りでゆったりと過ごせそう…!
コロナ禍以降は相席を避けているため、満席時の定員は14名だそうです。
レストランバスの一番のポイントは料理! 観光もしつつゆったり食事をとれるのがメリットです。
もちろんバスに乗っているので揺れはあるもの。ただゆったりと食事を楽しめるよう、車内にはさまざまな工夫が施されていました。
まずテーブル上にグラスを固定できるドリンクホルダーがあるため、こぼれる心配はありません。ワイングラス専用の切り込みもありました!
運転は低速で、一般道路では20km/hほどの速度で運転しているそう。
食事だけでなく景色を楽しめるのもポイント
レストランバスは開閉式のオープンルーフとなっており、桜や紅葉、イルミネーションなど季節ごとの景色を楽しめます。出発時にルーフは閉まっていましたが、東京タワーに近づいた際に開けていただきました!
真下から見る東京タワーはなかなかの迫力。夜はライトアップされるので、また違った魅力があります…!
東京タワーに立ち寄った後は高速に入り、車窓からレインボーブリッジやお台場を眺めました。車で通ったことはある方も、2階建てバスからの眺望は新鮮なはず!
さまざまなコースあり! 工場夜景コースも人気
レストランはさまざまなコース・メニューがあります。都内周遊コースでは今回通った東京タワーやレインボーブリッジに加え、豊洲市場や銀座を巡ります。
また都内を巡るコース以外に、期間限定の販売時に即完売となり、レギュラコースに加わった「川崎工場夜景コース」も人気です。
【人気のコース】
・都内周遊コース:ヨーロピアンメニュー
・工場夜景コース:ヨーロピアンメニュー
・都内周遊コース:和食メニュー
2024年には新シートの路線が拡大&新サービスも
WILLER EXPRESSでは2023年に4列シート「プライム」と3列シート「ドーム」が登場しました! どちらも寝顔を隠せるカノピーが搭載された、プライベート空間を保てるシートです。
2024年にはプライム・ドームの2シートで、路線の拡大が行われました。プライムは関東~新潟、関西~広島、広島~福岡・佐賀、ドームは関東~宮城・福島の便が増えています。
東京⇒大阪のバス便
東京⇒名古屋のバス便
東京⇒三重のバス便
東京⇒福島・仙台のバス便
東京⇒新潟のバス便
関西⇒広島のバス便
広島⇒福岡のバス便
※プライム以外の便も表示されます
<ドーム>
東京⇒大阪のバス便
東京⇒名古屋のバス便
東京⇒仙台のバス便
※ドーム以外の便も表示されます
※2024年12月現在
「QRコード乗車サービス」が登場! 「パーク&ライド」もさらに便利に
路線拡大のほかにサービスも充実しました。
2024年2月からは「QRコード乗車サービス」がスタートしています。QRコードの読み取りによって乗車受付が完了するので、乗車がよりスムーズに。
また自宅から自家用車で駐車場備え付けのバス停に行き、そこからバスで目的地に移動できる「パーク&ライド」が追加されました。
これまでは広島や長野、静岡で利用できましたが、2024年より米子駅、出雲市駅でも可能に。それぞれ大阪行きの便に乗車する際、利用することができます。
将来的にはフルフラットシートの開発も…!?
フルフラットシートのニーズが高まっていることを踏まえ、国土交通省は2024年11月に「フルフラット座席を備える高速バスの安全性に関するガイドライン」を公表しました。
このガイドラインでは主に、「2点式座席ベルト等が備えられていること」「頭部に保護部材を設けること」「足元部分に衝撃吸収材等を備えること」といった内容が盛り込まれています。
WILLER EXPRESSでもこのガイドラインを受け、将来的にフルフラットシートの開発への意欲を示しました。
ちなみに、WILLER EXPRESSでは現在、足を伸ばせるシート構造の「リボーン」が運行しています。1車両たった18席の配置で、最大傾斜はなんと156度!
高速バスの概念を覆すようなシートを多数開発してきたWILLER EXPRESS。フルフラットシートの登場に期待したいですね。
※取材協力/WILLER EXPRESS
(バスとりっぷ編集部)