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夜空で煌々と輝く満月はとても存在感がありますね。
アメリカの農事暦では、月ごとの満月にそれぞれ名前がつけられています。5月の満月は「フラワームーン」と呼ばれ、多くの花が咲く頃であることに由来しています。
具体的な根拠は不明ですが、「フラワームーン」は人間関係の改善や、友達運や恋愛運に効果があるなどと言われています。フラワームーンの写真をスマホの待ち受け画面にするというおまじないもあるようです。
そのほかにも満月の日はお産が多い、交通事故が多いなど、フラワームーンに限らず、満月にまつわる言い伝えは多くあります。月の引力が人体などに何らかの影響を及ぼすという考えが元になっているようですが、その真偽ははっきりしません。
ただ、満月に神秘的なパワーを感じる方は多いと思います。満月を見上げて、願いごとを託してみるのも良いかもしれませんね。
今年(2024年)の「フラワームーン」は5月23日 午後10時53分です。
月は約29.5日のサイクルで「新月→上弦→満月→下弦→新月」という満ち欠けを繰り返しています。月の満ち欠けは、月と太陽との位置関係の変化にともない、太陽に照らされて光って見える部分が変わるために起こるものです。太陽と月が180度離れたとき、満月となります。
今月は満月となるタイミングが午後10時53分と夜で、はっきり見える時間帯ですし、それほど夜更かしせずに観察できますので、好条件といえます。
5月の「フラワームーン」以外にも、満月には英語圏で様々な呼び名があります。2月は「スノームーン」、6月は「ストロベリームーン」などと月ごとに呼び方が変わります。
以下は、アメリカの農事暦による各月の満月の名称と日時です。
1月 ウルフムーン 1月26日 午前2時54分
2月 スノームーン 2月24日 午後9時30分
3月 ワームムーン 3月25日 午後4時ちょうど
4月 ピンクムーン 4月24日 午前8時49分
5月 フラワームーン 5月23日 午後10時53分
6月 ストロベリームーン 6月22日 午前10時8分
7月 バックムーン 7月21日 午後7時17分
8月 スタージョンムーン 8月20日 午前3時26分
9月 ハーベストムーン 9月18日 午前11時34分
10月 ハンターズムーン 10月17日 午後8時26分
11月 ビーバームーン 11月16日 午前6時29分
12月 コールドムーン 12月15日 午後6時2分
このような呼び名を思い出しながら、月を眺めてみるのも楽しいかもしれませんね。
満月を観察する際のポイントをご紹介します。
満月は日没後に東から上り、夜遅くには南の空に見えます。5月とはいえ、夜は少しヒンヤリとすることがありますので、服装には注意が必要です。tenki.jpの天気予報で夜の気温を確認し、羽織るものを用意するなど、体を冷やさないよう、お気をつけください。
なお、「春霞」という言葉があるように、春はチリやホコリ、黄砂などで大気の透明度が低くなることがあります。空が霞んでいる時は、ぼんやりと幻想的な満月を楽しむのもよいでしょう。
5月の満月「フラワームーン」が見られるのは、5月23日 午後10時53分です。
23日の夜は、日本海側のエリアでは晴れて、満月を見られる所が多いでしょう。一方、太平洋側は雲が広がりやすく、雨の降る所がありそうです。ただ、満月はとても明るいので、曇りや雨でも雲の切れ間から見え隠れする姿を楽しめることもあります。tenki.jpで最新の天気予報や星空指数を参考にしてくださいね。