東日本大震災の発生から今年で13年が経ちます。また、今年は元日に能登半島地震が発生し、未だ避難を続けられている方々がいます。地震や津波が起こった際に身を守るためには、どんな行動をとるべきか。改めて見直すために、ポイントをまとめました。


東日本大震災後、最大震度7の地震が4回発生

2011年3月11日午後2時46分ごろ、三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の地震が発生し、宮城県栗原市では最大震度7を観測しました。気象庁はこの地震について、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」と名付けました。東北地方太平洋沖地震による災害、及びこれに伴う原子力発電所事故による災害については、「東日本大震災」と呼称することとなりました。
東日本大震災の発生から、今年で13年が経ちます。地震による死者・行方不明者数は2万人以上にものぼり、戦後最悪の被害をもたらしました。地震による被害の多くは「津波」によるものでした。

また、今年2024年1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6の地震が発生し、石川県志賀町では最大震度7を観測しました。気象庁は1日午後にこの地震について、「令和6年能登半島地震」と名付けました。地震に名前が付けられるのは2018年9月の「平成30年北海道胆振東部地震」以来のこととなりました。

また、2月下旬以降は、千葉県東方沖やその周辺にあたる関東で、地震が頻繁に発生しています。
私自身、自分の家の耐震を見直して、家具を固定する耐震グッズを探しに行ったところ、多くのものが欠品となっていました。地震はいつどこで発生するのか、予想ができないため、できる限り早めの対策や備えが必要です。
防災意識を高く持つ方が多い中ですが、いざ災害時にどんな行動をとるべきか、改めて見直すために、シチュエーションごとにポイントをまとめました。


「自宅」で地震にあったら

地震が発生したら、まずはどんな場所にいても身の安全を確保することを、最優先に行動してください。まずは「自宅」で地震にあった場合です。

〇丈夫な机の下など、安全なところに避難してください。物が「落ちてこない」「倒れてこない」「移動してこない」空間に身を寄せて、揺れがおさまるまで様子を見ることが大事です。つり下がっている照明などの下などは大変危険ですので、安全な場所に避難が必要です。

〇火を使用している場合は、慌てて外に飛び出したり、無理に火を消そうとしたりしないでください。地震の揺れがおさまるまでは、安全なところで過ごし、揺れがおさまってから、火の始末をしましょう。出火した場合は、慌てずに消火してください。


「高層階」で地震にあったら

次に、「高層階」です。高層ビルやタワーマンションで地震にあうと、ゆっくりとした大きな揺れ(長周期地震動)が長時間続く恐れがあります。大きな家具が転倒・移動したり、エレベーターが止まって閉じ込められたり、故障したりする恐れがあります。

〇凶器になると考えられる棚など大きな家具や家電は、しっかり固定しましょう。

〇エレベーターに乗っている際には、最寄りの階で停止させて、速やかに降りましょう。「緊急地震速報」が鳴った際にボタンを押せば、実際に揺れを感じる前に停止する可能性が高まります。移動には、絶対にエレベーターを使わないでください。

〇慌てて非常階段を使用しないようにしましょう。人が殺到すると事故につながります。

気象庁HP 長周期地震動とは?


「屋外」で地震にあったら

「屋外」では、落ちてくると危険なものがたくさんあります。特に危険なものが「ガラス」で、まとまって落下する可能性もあります。

〇カバンなど身近なもので頭を保護するようにしましょう。揺れがおさまった後も、頭上からの落下物に注意してください。

〇ガラスのそばには近づかず、建物から離れてください。

〇自動販売機やブロック塀は転倒しやすいため、離れて広いスペースに移動しましょう。

〇山の斜面では、落石や崖崩れの恐れがありますので、できるだけその場から離れてください。

〇運転中は慌てずゆるやかに、できるだけ道路の外に移動させましょう。やむを得ず、道路上に置いて避難する際は左側に寄せて駐車してください。エンジンを止め、エンジンキーは付けたままか、運転席などの分かりやすい場所に置いておきましょう。


「海の近く」で地震にあったら

海の近くで地震にあったら、地震発生後に数分で津波が到達する想定の地域もありますので、すぐに避難が開始できるよう事前に備えておきましょう。海のそばに住んでいる方は、地震が発生したらどこに避難するのか、事前に家族や身近な人と話し合っておくといざという時に迷わず防災につながります。

〇地震の揺れがおさまったら、すぐに避難を開始しましょう。

〇すぐに高台に逃げてください。津波は想像以上の速さでやってきます。避難は「遠く」より「高く」がポイントです。


備えるべき備蓄品 上手く常備するコツは「ローリングストック」

災害に備えるためには「備蓄」が必要です。普段から少し多めに食材など備蓄できるものを買っておいて、使ったら使った分だけ新しく買い足していく方法「ローリングストック」が上手く備蓄をするコツになります。
「ローリングストック」は、普段から使い切れる範囲で飲料や食料、日用品を自宅に確保し、こまめに補充をし続け、いつ非常事態が発生しても、「必要な物が確保できている状態」を目的に行います。

緊急事態になる前から大事なものを確保できるという大きな利点があります。大きな地震が発生するような非常事態になると、大事なものを買い占めをする方が増えることによって、必要な物が手に入らない状況に巻き込まれることがあります。
ローリングストックで備蓄をしていれば、必要なものは手元にあるはずなので、慌てることも少なくなります。

ぜひ、今一度自分に必ず必要なものを見直して、少し多めにストックする「ローリングストック」を取り入れて備蓄を考えてみてください。

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 東日本大震災から今年で13年 地震や津波に日頃から備えを 命を守るポイントとは