- 週間ランキング
大混雑する嵐山の竹林の一番奥にあるのが「大河内山荘(おおこうちさんそう)」。入場料1000円と他の神社仏閣と比較するとややお高めの値段設定ではあるのですが、人が多くない穴場スポットです。2023年の秋〜冬シーズンは抹茶ラテが入場料に含まれており、甘く温かい抹茶ラテと美しい庭園を楽しむことができるのもおすすめの理由のひとつ。「百人一首で有名な小倉山の南面に映画俳優大河内伝次郎(1898~1962)が自ら創作した庭園」との紹介文の通り山の傾斜や高低差を上手に使った立体的や奥行き感のあるある庭園です。午前中早い時間帯の光の入り方がキレイなので、天龍寺や竹林など有名どころをまわった後に訪れるのがおすすめです。
拝観料・大人:1000円/小中学生:500円
受付時間・AM 9:00~PM 4:30
※三脚・一脚は使用禁止です。マナーを忘れずに拝観しましょう。
大河内山荘をあとに北へ向かって5分ほど。嵯峨野地区奥にある「常寂光寺(じょうじゃっこうじ)」にたどり着きます。ここの目玉はなんといっても紅葉の中にたたずむ仁王門。正面からの撮影は参拝客がたくさん入ってしまうので、仁王門に向かって右奥の階段やや上側から見下ろすように撮影すると、高低差と奥行きを生かした写真が撮れるのでおすすめです。
拝観料・大人:500円/小中学生:200円
受付時間・AM 9:00~PM 4:30
※三脚や一脚は持ち込み自体禁止です。マナーを忘れずに拝観しましょう。
常寂光寺からほど近い「宝筐院(ほうきょういん)」も穴場スポット。楓の赤やオレンジと苔の緑のコントラストが美しいお庭を通り抜け、お堂の中から見る窓越しのお庭の美しさはお気に入りの撮影スポットTOP5に入ります。大きなスペースのあるお寺ではありませんので譲り合いながら拝観しましょう。
拝観料・大人:500円/小中学生:200円
受付時間・AM 9:00~PM 4:00
ただし11月はPM 4:30まで
※三脚や一脚は持ち込み自体禁止です。マナーを忘れずに拝観しましょう。
さらに奥嵯峨を北に進んで「祇王寺(ぎおうじ)」を訪れるのもよいでしょう。常寂光寺や宝筐院から徒歩で10分ほど。祇王寺はなんといっても苔と敷き紅葉の組み合わせに侘び寂びを感じます。個人的には雨あがりや朝方の霧がかかる時間帯に訪れると非常に美しいお庭を楽しむことができるので、あえて天気が悪い時に訪れるのもおすすめです。
拝観料・大人:300円/小中学生:100円
受付時間・AM 9:00~PM 4:30
※三脚や一脚は使用禁止です。マナーを忘れずに拝観しましょう。
より楽しい京都観光をするためには、紅葉の予想情報をこまめに確認するのがおすすめです。tenki.jp では京都嵐山の紅葉見頃予想を発表しています。執筆時点の最新の予想(11月1日発表)では11月27日頃が見頃となっていますが、前後することもあるので最新の予想情報をこまめにチェックしましょう。
今年は11月上旬の気温が高かった影響もあり、やや紅葉の色づきが遅いので12月上旬でも紅葉が楽しめそうです(11月下旬の祝日や土日の日中は、交通規制が掛かるくらい混雑します。訪問の際は十分に注意してください)。
紅葉予想とあわせて気象予測もチェックしましょう。この時期の雨は特に体を冷やすので可能な限り晴れやくもりの日を選ぶのがおすすめです。tenki.jpで以下のような項目をチェックしてみましょう。
2週間前〜数日前ごろ
・低気圧や前線の影響がありそうか
・雨が降りそうかどうか
数日前〜1日前ごろ
・どの時間帯に雨が降りそうか
・どのくらいの量の雨が降りそうか
1日前〜直前ごろ(レーダー画像を見るのがおすすめ)
・強い雨雲がかかりそうか
・雨のやみ間はあるか
雨が降りそうであれば、嵐山よりも屋内拝観やお店で休憩ができるところが多い東山の方が観光にはおすすめです(嵐山は雨が降った時に逃げ込める屋内施設が少ないので雨天時は本当に混雑します)。さらに嵐山は朝晩冷え込むため、厚手のトレーナーやジャケットなども持参しましょう。着物をレンタルして写真撮影をされる人は、保温のためのインナーやマフラーを持参するのもおすすめです。
ここまで京都嵐山の紅葉について紹介してきました。嵐山を訪れる際にのポイントをまとめると以下の通りです。
・早朝に混みやすいところから訪れる(24時間無料で行けるところ → 有料拝観)
・最新の紅葉予想を確認する(2023年はやや色づきが遅れそう)
・最新の気象予測を確認する(なるべく雨の日を避ける)
個人的なおすすめルートは「竹林 → 天龍寺の早朝拝観 → 大河内山荘 → 常寂光寺 → 宝筐院 → 祇王寺」のようなルート。時間と体力に余裕のある人は奥嵯峨野をさらに北方面にすすんで愛宕念仏寺や化野念仏寺の方にも足を運んでみてください。
今年はコロナ禍も明けて例年以上に多くの観光客ですでに大混雑しています。十分に気をつけて楽しい紅葉シーズンをお過ごしください。みなさんのよりよい京都観光の一助になれば幸いです。