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季節によって食べ物の嗜好が変化するように、気温や湿度などによって、気分とする香りや求める香りが変化します。着る物も変わって、質感や色味なども変化しますし、香りはそういったイメージをさらに重ねるアイテムのひとつと言えるのではないでしょうか。
例えば、夏は、太陽の下で海や山でのアウトドアアクティビティの機会があったり、冷たいレモネードなどを美味しく感じたりしますよね。反対に、冬は澄んだ空気の中、ライトアップを楽しんだり、暖かいお家や温もりの感じられる素材を欲したり、湯気の立ち上るスープにホッと安らいだりもします。また、気温が低く乾燥した冬には、自然の草花の香りも少なくなり、香りが立ち上りにくくなるので寂しく感じるかもしれません。
このように、季節ごとに、身体や気持ちが欲する香りがあるのです。
簡単に言ってしまうと、寒い時期には重厚な香りや甘い香りが合うとされているようです。また、冬は夏に比べて香りが広がりにくいため、特徴の強い香りも程よく感じやすいのかもしれません。
具体的な香りの種類をいくつか挙げると、『バニラ』『ローズ』『ムスク』『ベリー』などがあり、他にもウッディ系のものなどがおすすめです。それぞれを簡単に説明しておきますね。香り選びの参考にしてみてください。
☆バニラ
その名の通り、お菓子や飲み物などに利用される香料です。キャラメルやミルクなども同じ系統なので、相性がよい香料です。甘い香りが、ホッと柔らかな気持ちにさせてくれます。
☆ローズ
「花の女王」とも呼ばれることもある、華やかなバラは、その品種の多さと同様に様々な香りがあります。中でも『ダマスクローズ』は、クレオパトラに愛されたと言われています。花びらをジャムやお茶にした製品も多くあります。濃厚で甘みのあるゴージャスな香りです。
☆ムスク
本来はジャコウジカから採れる香料を指していましたが、現在ではワシントン条約によって取引を禁止されており、流通しているムスクの香りは合成香料が一般的です。『ホワイトムスク』と聞いたことがある人は多いかもしれませんが、このホワイトムスクは、天然ムスクに代わって使われている合成ムスクの通称となっていて、様々な香りのバリエーションがあります。甘みのある、ふんわりとした温かみを感じる香りです。
☆ベリー
甘さと酸味を感じさせるベリーにも、ストロベリーやラズベリーなど、様々な種類があります。おすすめはブラックベリーやブラックカラントなど、爽やかだけれども、重さのある大人のベリー。花や樹木などと組み合わせたものが多いので、お気に入りを探してみても楽しいと思います。
☆ウッド系
自然の力強さや落ち着き、清涼感を与えてくれるウッド系の中でおすすめするなら、『シダーウッド』、『サンダルウッド』と『ヒノキ』でしょうか。シダーウッドは清涼感のあるシンとした力強さがあります。サンダルウッドはオリエンタルな香りで、心を落ち着かせたい時などに向いています。最近では、日本の樹木である『ヒノキ』や『ヒバ』なども、香料として見かけることが多くなり、手に入りやすいのでおすすめです。森林浴のリラックスした気持ちや爽やかさがあります。
気に入った香りで、ぜひ、ご自身や空間に彩りを持たせてはいかがでしょうか?