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夏はもうすぐ終わりますが、山シーズンはまだまだ続きます。
山へ行くときの服装について、どのように選べば良いかわからない人も多いかと思います。今回は、夏から秋にかけて登山するときの服装を紹介します。
登山の服装で大切なことは、以下の3つです。
①動きやすいこと
②乾きやすいこと
③脱ぎ着しやすいこと
動きやすい服とは、生地を掴んで引っ張ったとき、左右に伸びるような、ストレッチ性のある服のことを指します。
乾きやすい服は、化学繊維で作られるウェアが当てはまります。コットンの服は吸水率が高く、いつまでも汗が乾かないため、体温が奪われ続けてしまい、低体温症を引き起こす危険性もあります。
脱ぎ着しやすい服装は、重ね着をする「レイヤリング」で対応します。山では標高によって気温が大きく変化し、天気も変わりやすですが、山で起こり得るさまざまな状況にウェアだけで対処する必要があります。
肌から近い順に「ベースレイヤー」「ミッドレイヤー」「アウターレイヤー」の3層を着ていくことが、登山の服装の選び方の基本になります。
実際に、8月下旬に標高2000m前後の山に登った時の服装を紹介します。
ベースレイヤーとして、速乾性のある黒い長袖を着ました。少しぴったりしていたので、半袖を着用しました。
ミドルレイヤーは、羽織りやすくて軽いものを着ました。
アウターレイヤーは、レインウェアも兼ねたジャケットをリュックに入れて持ち運びました。コンパクトにたためるものもあるので、上手に活用しましょう。
下は、動きやすさを重視して、サポートタイツにショートパンツを合わせました。
足元は、登山用の靴下とトレッキングシューズにしていますが、もう少し標高の高く、岩場や雪渓など足場が悪い所時は、より足首回りをサポートしている登山靴を履くこともあります。状況に応じて調整しましょう。
さらに、夏は日差しが強く、熱中症対策にもなるため、帽子も必ず着用するようにしましょう。サングラスとセットで必ず着用すると効果的です。
登山は、標高が高い所で行うものの、歩いていると体温がかなり上がるため、最初は肌寒く感じていても、だんだんと暑くなってきます。
汗をかくことは良いことですが、肌やウェアに汗が残ったままだと身体の冷えにつながってしまいます。低体温症につながる場合もありますので、できる限り汗をかき始める前から服装で体温調節をして、かいた汗はなるべく早く拭き取ったり乾かしたりするようにしましょう。
また、頂上について、休憩する際は身体が冷える前に上着を着るようにしましょう。
気温や体の状況に応じて、上手に服装調節をすることが大切になります。
動画解説:安齊理沙