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せたがや内科・神経内科クリニックの久手堅司先生によると、アイスクリーム頭痛が起きるしくみには二通りあるといわれています。
一つ目は、冷たい物が喉を通るときに喉にある三叉神経が刺激され、それを脳が痛みと勘違いして頭痛が起きる、というものです。
二つ目は、冷たい物で喉や口の中が急激に冷えたときに、それを温めようとするはたらきによるものです。身体は、冷えた部分を温めるために一時的に血流量を増やそうとします。すると脳につながる血管が膨張し、頭痛が起きてしまうんです。
アイスクリーム頭痛が起きないように、美味しく冷たい物を食べるには、どうしたらいいのでしょうか?
食べ方には二つのポイントがあります。
一つ目は「口の前の方で食べる」ことです。こうすることで、口の奥の方の血管や神経に刺激が伝わりにくくなります。
二つ目は「ゆっくり時間をかけて食べる」ことです。口や喉を急激に冷やさないよう、ゆっくり時間をかけて食べましょう。
アイスクリーム頭痛になってしまったときは、舌を口の上の部分に押し当てて温めましょう。
また、おでこやこめかみを冷やすことで痛みを和らげることもできます。より強い刺激を与えることで痛みが和らいだり、脳の血管を収縮させて痛みのもととなる炎症を抑えることで、頭痛の緩和につながるといわれています。
もしアイスクリーム頭痛になってしまった時は、ぜひこれらの対処法を参考にしてみてください。
暑いときでも、冷たい食べ物は急がずゆっくり食べるようにしましょうね。
監修:せたがや内科・神経内科クリニック 久手堅司先生
動画解説:工藤佳奈子