夏シーズンは富士山などの標高が高い山に挑戦するのに適しており、今年の夏は中央アルプスに挑戦しようと考えている人もいますよね。でも、中央アルプスにはいくつもの名山があり、どこを登るべきか決めかねているのではないでしょうか。

そこで今回は、夏山登山に適した中央アルプスの日本百名山のうち、おすすめの登山コースを4つご紹介します。初心者でも登れる難易度が低い山だけでなく、ベテランでも満足できる魅力的なコースもご紹介しますので、ぜひ夏山登山を計画するときの参考にしてください。

今がベストシーズンの中央アルプスに挑戦しよう


家族で気軽に歩けるハイキングコース「美ヶ原(王ヶ頭)」

美ヶ原は日本百名山の中でも個性が際立っている山で、山頂には電波塔とホテルが立ち並ぶなど、自然豊かな中央アルプスの山というイメージからもかけ離れています。このため、自然を求めて登山するという人には不向きですが、とても歩きやすいので家族連れにはおすすめです。

そして、天気がよければ王ヶ頭から40座以上の日本百名山が見ることができ、他の山にはない素晴らしい展望を楽しめます。

ちなみに2023年は路線バスの美ヶ原高原美術館線が運休となっているため、美ヶ原のホテルに宿泊するのでなければ、松本市の美ヶ原高原直行バス(運行日限定)を利用して美ヶ原自然保護センターからアクセスしてください。

都道府県:長野県
標高:2034m
ルート長:約4.2km(美ヶ原自然保護センター周回コース)
アクセス:JR・松本電鉄松本駅からバスで約1時間15分、美ヶ原自然保護センターバス停下車

ハイキング気分で登れる日本百名山


360°の大パノラマが広がる八ヶ岳連峰の最北端「蓼科山」

蓼科山は八ヶ岳連峰の最北端に位置する山で、コニーデ式火山ということもあり、山頂からはアルプスの山々を一望できる360°の大パノラマを楽しめます。夜空の美しさにも定評があるので、時間に余裕があるなら山小屋に宿泊するのもおすすめです。

登山コースはいくつもありますが、アクセスしやすい七合目登山口コースなら、初心者でも無理なく登頂できます。より難易度の高い登山をしたいなら、少し足を伸ばして北横岳までの縦走コースを歩くという選択肢もあります。

都道府県:長野県
標高:2531m
ルート長(往復):約4.6km(七合目登山口コース)
アクセス:JR北陸新幹線佐久平駅からバスで約1時間20分、ゴンドラに乗り換え

山頂からは360°の大パノラマを楽しめます


高山植物が咲き乱れる中央アルプスの最高峰「木曽駒ヶ岳」

木曽駒ヶ岳は中央アルプスの最高峰で、標高は2956mもあります。ただし、標高2612mにある千畳敷カールまでロープウェイを使って上がれるので、千畳敷コースであればそれほど難易度は高くありません。ただし、いきなり歩き出すのはNGで、千畳敷での高地順応は必須です。

木曽駒ヶ岳の魅力は高山植物にあり、約150種類もの高山植物が千畳敷カールで出迎えてくれます。夏の木曽駒ヶ岳で気をつけたいのが天候の変化で、午後になると急に天気が悪化することもあるので、必ず防寒着を用意しておき、午前中の活動を心がけましょう。

都道府県:長野県
標高:2956m
ルート長(往復):約3.5km(千畳敷コース)
アクセス:JR飯田線駒ヶ根駅からバスで約50分、しらび平駅バス停でロープウェイに乗換え

千畳敷カールのお花畑は必見


古い歴史を持つ中央アルプス最南端「恵那山」

恵那山は中央アルプスの最南端に位置する標高2191mの日本百名山で、高山植物をはじめとした自然の宝庫としても知られています。天照大神が誕生したときに、胞衣(えな)を納めた地であることから恵那山と呼ばれています。

他にも日本武尊が登拝したことが古事記や日本書紀にも書かれているなど、古い歴史を持つ霊山でもあります。主な登山コースは4つあり、初心者で体力に自信がないなら距離が短い広河原ルートがおすすめです。景色重視なら神坂峠ルートを選びましょう。

都道府県:長野県・岐阜県
標高:2191m
ルート長(往復):約10.8km(恵那山広河原登山口往復コース)
アクセス:広河原登山口駐車場から徒歩20分

山頂からは南アルプスの山々を望めます

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 中央アルプスの日本百名山に挑戦しよう!夏におすすめの登山コース4選