さまざまな規制が解除されたこともあり、今年の夏は富士山をはじめとした、多くの山に登山客が集まることが予想されます。人気が高い山ほど登山客が増えることになり、自分のペースで登れないなど、満足度が低下する可能性もあります。

そこで今回は登山客が多く集まる関東や関西近郊の山ではなく、気候的にも涼しくて、登山客もそれほど多くない北海道の登山コースをご紹介します。家族向けから本格登山を楽しみたい人でも満足できる山まで幅広くご紹介しますので、ぜひこの夏の登山計画の参考にしてください。

混雑しそうな関東や関西の山を避けて今年の夏は北海道の山に挑戦しよう


ロープウェイもあるから家族でも安心「藻岩山」

まずは初心者や小さなお子さんでも気軽に登れる山として、札幌市内にある「藻岩山」をご紹介します。藻岩山は標高531mの低山ですが、展望施設も整っていて札幌の市街地はもちろんのこと、天気がよければ石狩湾まで見渡すことができます。

ロープウェイとミニケーブルカーがあるので、体力的に下山が難しくなったとしても、それらを使ってエスケープできます。しかも市電やバスを使って簡単にアクセスできるので、札幌観光も楽しめる夏休みの登山旅としてもおすすめです。

都道府県:北海道
標高:531m
ルート長(往復):約5.6km(慈啓会コース)
アクセス:札幌市電「西線14条」下車、徒歩約20分「慈啓会病院入口」

札幌市街地からアクセスしやすくて小さなお子さんでも登れます


石狩湾を一望できる展望峰「塩谷丸山」

札幌を拠点にしたいけど、藻岩山だと少し物足りないという人に登ってもらいたいのが「塩谷丸山」です。こちらも低山で、標高は629mしかありません。ただし、藻岩山と違って海が近いというのもあって、眼下には石狩湾の青い海、遠くには羊蹄山など北海道の大自然を感じられる景色が広がります。

出発前に北海道の駅弁やおにぎりを購入して、山頂でくつろぎながら食べるのがおすすめです。往復で6kmくらいしかないので、下山してから小樽や余市を散策するのもいいかもしれません。ゆっくり小樽観光したいなら、小樽に1泊するのもいいですね。

都道府県:北海道
標高:629m
ルート長(往復):約6.0km(往復コース)
アクセス:JR函館本線塩谷駅下車すぐ

小樽観光との組み合わせがおすすめ


蝦夷富士として北海道で親しまれている「羊蹄山」

北海道を代表する山として親しまれている羊蹄山も、ぜひ1度は登ってもらいたい山のひとつです。蝦夷富士と呼ばれているその姿は、まさに富士山さながら。富士山と同じように4つの登山道があり、何度も楽しめるのが羊蹄山の魅力です。

登山経験が浅い人は、勾配がゆるい真狩コースからのアプローチがおすすめですが、どのコースもそれほど難易度は高くありません。ただし、天候が変わりやすい山ですので、こまめに天気予報や雨雲レーダーをチェックして、天候が悪化しそうになったらすみやかに下山しましょう。

都道府県:北海道
標高:1898m
ルート長(往復):約13.6km(真狩コース)
アクセス:新千歳空港から車で約1時間半、羊蹄山自然公園駐車場すぐ

4つの登山道それぞれから違った景色を楽しめます


高山植物が見頃を迎える北海道の最高峰「旭岳(大雪山)」

せっかくなら北海道の最高峰に挑戦したいという人もいますよね。北海道の最高峰は標高2291mの「旭岳(大雪山)」で、山頂からは遮るものがない360°の大パノラマを楽しめます。標高はあまり高くありませんが、緯度が高いため高山植物の種類が豊富。姿見の池のお花畑は必見です。

旭川空港からシャトルバス「いで湯号(旭川電気軌道66番バス)」でアクセスでき、麓には旭岳温泉の宿泊施設があります。観光重視なら旭川の市街地を拠点にするのもいいのですが、ずっと北海道の雄大な自然を感じていたいなら、旭岳温泉に宿泊するプランを組むのがおすすめです。

都道府県:北海道
標高:2291m
ルート長:約11.6km(裾合平1周コース)
アクセス:旭川空港から車で約60分、旭岳ロープウェイ「姿見駅」下車

夏の旭岳はたくさんの高山植物が出迎えてくれます

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 今年の夏は北海道の山を登ろう!大自然が広がるおすすめ登山コース4選