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登山ではSPF50以上の日焼け止めクリームを選びましょう。屋外スポーツならSPF30あればOKと紹介しているサイトもあるため、SPF30の日焼け止めクリームを使っている人もいるかもしれませんが、標高の高い山だとスペック不足です。
標高の高い山は紫外線が強く、しかも活動時間が5時間以上になることも多いため、炎天下で運動するのと同じ感覚でSPF50以上の日焼け止めクリームを選んでください。またUV-Aに対する防止効果を示すPAは「PA++++」がおすすめです。
肌への負担が大きくなるので、効果が高すぎる日焼け止めクリームを使いたくないという人もいるかもしれませんが、それでは日焼けを十分に防ぐことはできません。強い日焼け止めクリームを使いたくない場合には、飲む日焼け止めと組み合わせるなどして、しっかりと肌を紫外線から守りましょう。
これからの季節の登山は、たくさんの汗をかくことになるため、普通の日焼け止めクリームだと、すぐに汗に流されて効果が薄れてしまいます。このため、登山では汗に流されにくいウォータープルーフタイプの日焼け止めクリームを選んでください。
ここで気をつけたいのは、ウォータープルーフならなんでもいいというわけではないということです。現在「ウォータープルーフ」表記についてのルールが定められたばかりで、その移行期間にあるため、商品によってそれほどウォータープルーフ効果が高くないものも店頭にならんでいます。
きちんとウォータープルーフ効果の高いものを使うために、「UV耐水性★」もしくは「UV耐水性★★」と併記されている日焼け止めクリームを選ぶと安心です。ちなみに「UV耐水性★」は40分の耐水性効果、「UV耐水性★★」は80分の耐水効果があることを示します。
登山中に何度も塗り直しをしたくないなら「UV耐水性★★」、肌への負担を減らしたいなら「UV耐水性★」を選んで何度か塗り直すといった使い分けをしましょう。ただし、UV耐水性は水浴に対する評価であり、タオルなどで汗を拭くと一緒に落ちてしまいますので、その場合はきちんと塗り直すようにしてください。
登山に適した日焼け止めクリームは、効果の持続時間が長いなどのメリットがあるものの、肌への負担が大きくなる傾向にあります。このため肌が弱い人は、あまり使いたくないというのが本音ですよね。ただ使わないと日焼けで肌がもっとひどいことになるケースも考えられます。
そういう人におすすめなのが、ノンコメドジェニックの日焼け止めクリームです。ノンコメドジェニックの化粧品には毛穴をつまらせる成分があまり含まれておらず、ニキビの発生を抑えるなど肌への負担を減らすことができるとされています。
ただし、ノンコメドジェニックとなっている日焼け止めクリームでも、その効果は商品ごとにことなります。SPFやPAのように明確な基準がないので、できるだけ「ノンコメドジェニックテスト済み」となっている製品を選んでください。
似たような表示で「ノンコメドジェニック処方」となっている製品は、毛穴がつまりにくい処方になっているだけで、実際に効果がどれくらいあるのかまではわかりません。本当に効果を感じられるかどうかは、自分で試しておきましょう。
登山に適した日焼け止めクリームの条件をまとめておきます。
・SPF50以上
・PA++++
・UV耐水性表記
・ノンコメドジェニックテスト済み
これらをすべて満たす日焼け止めクリームとなると選択肢が限られており、それが肌に合わない可能性もあるため、少なくとも「SPF50以上・PA++++・UV耐水性表記」の3つを満たしていることを確認して選んでください。
ただし、いきなり登山で使うのはNGです。まずは登山前に1度使ってみて、2〜3時間程度の散歩もしくは1時間程度のジョギングをしてみましょう。それで肌荒れなどのトラブルが起きていないか、汗で流れ落ちていないかなどをチェックしてください。
もし肌荒れなどの症状が見られた場合には、無理してその日焼け止めクリームを使うのを避けて、他の日焼け止めクリームを試してみましょう。いくつか試してみて、「これなら大丈夫」と感じた日焼け止めクリームを使い、しっかりと紫外線予防を行ったうえでこれからの季節の登山を楽しみましょう。