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ブービー賞とは、ゴルフコンペにおいて最下位から2番目となったプレーヤーに贈られる賞のことをいいます。
英語でブービー(Booby)は「ビリ」や「間抜け」「馬鹿者」といった意味を持ちますが、ブービー賞は最下位から2番目になったプレーヤーを揶揄するような賞ではありません。むしろ、健闘したことを称える賞といえます。
■ブービーメーカーとブービー賞
ブービー賞に関連して、「ブービーメーカー」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。ブービーメーカーとはその名のとおり「ブービーを作る人」を意味し、最下位のプレーヤーを指します。
本来、ブービー賞はこの「ブービーメーカー」である最下位のプレーヤーに贈られる賞でした。ブービー賞が最下位のプレーヤーに贈られていた当初は「もっと腕を磨け」というジョーク的な意味合いで、ボールとタワシといった賞品が贈られることが多かったようです。
しかし、日本では「敗者にも温かみを」という考え方が根付いていることや、企業コンペにおいて「粗末な賞品は避けたい」といった思いから、次第にブービー賞の景品が豪華なものへと変化していきました。そして、やがてその豪華な景品を狙うためにあえてスコアを落とす参加者が出てきたのです。
そこで、そのような参加者が出てくることを防ぐために、主催者はスコアを操作しにくい最下位から2番目の賞をブービー賞としました。このような経緯があり、日本では最下位から2番目のプレーヤーにブービー賞が与えられることになったのです。
■海外との違い
日本ではさきほどご紹介したような経緯があり、最下位から2番目の賞をブービー賞としていますが、海外におけるブービー賞は最下位のプレーヤーに贈られるものです。
なお、海外ではブービー(Booby)は俗語として「女性の胸」という意味もあります。海外でプレーをする際には使用を控えましょう。
ゴルフコンペでブービー賞を取ると、賞品をもらえることがある一方で、突然スピーチを頼まれることがあります。「今日はブービー賞を取ってしまうかも」「このままではブービー賞になってしまうかも」というときは、あらかじめぼんやりとスピーチを考えておいてもよいかもしれません。
ただし、スピーチといってもかしこまった長々としたものではなく「もっと腕を磨いて次は優勝を狙います!」など、軽い内容で問題はないでしょう。
また、ブービー賞を取ったプレーヤーが次のコンペの幹事を任されることもあります。
万が一ブービー賞を取ってしまった場合には、どのような賞品がもらえるのでしょうか。また、コンペの主催者や幹事になった場合、ブービー賞の賞品にはどのようなものを選べばよいのでしょうか。
ここからは、ゴルフのブービー賞として喜ばれる賞品選び方のポイントとともに、ゴルフのブービー賞として選ばれることの多い賞品の一例をご紹介します。
■初心者に喜ばれるゴルフボールや上達グッズ
ブービー賞はビギナーが取りやすいことも多いため、ゴルフの上達につながる賞品が喜ばれます。
たとえば、ゴルフボールのセットはいくつあっても嬉しいですし、重さの異なる練習用ボールや、自宅でパター練習ができるカップなどもおすすめです。
■表彰式が盛り上がるおもしろ賞品
表彰式でも注目を浴びやすいブービー賞。参加者が驚くようなユニークな賞品や、ジョークのきいた賞品は表彰式が盛り上がります。
ゴルフのレッスン方法やルールなどが印刷されたトイレットペーパーや、「ブービー賞」とプリントされたボクサーパンツ、受け取るときに思わずよろけてしまうようなお米なども表彰式を盛り上げてくれるでしょう。
■次回の励みにもなる特別感のある賞品
ブービー賞にあえて特別感のある賞品を選ぶというのも、意外性があり場を盛り上げてくれるでしょう。高級和牛のセットや、ジャンボ宝くじ、ギフトカードなど、「ブービー賞だけどもらえてよかった」と思えるものであれば、次回への励みにもなるはずです。
なお、ブービー賞の賞品の価格帯は、1,000~4,000円程度が相場でしょう。
ブービー賞は最下位から2番目のプレーヤーに贈られる賞です。しかし、決して好成績を収められなかったプレーヤーを揶揄する賞ではなく、プレーヤーの健闘を称えるゴルフらしい紳士的な優しさのある賞といえます。もしもブービー賞を取ってしまっても、落ち込むことなく、その場を楽しむつもりで和やかに賞を受け取りましょう。
より盛り上がるゴルフコンペを目指すのであれば、プレー日の天気もチェックしておきたいところです。「tenki.jp」の「全国のゴルフ場の天気」では、全国各地のゴルフ場の天気をピンポイントで確認できます。当日持参するアイテムや服装などの準備に、ぜひお役立てください。