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私たちの体の多くは水分でできており、その割合は成人男性で60%程度といわれています。水分は老廃物を排出する役割や、血液として栄養素を体中に届ける役割、体温調節を行うなどさまざまな役割を持ち、健康維持、生命維持のために欠かすことができないものです。
そのため、体内の水分が失われると、身体のさまざまなパフォーマンスが低下します。ゴルフのラウンド中であれば、熱中症はもとより、集中力の低下やパワー不足、疲労感の増大などが考えられるでしょう。
成人の場合、1日に失われる水分の量は約2~2.5リットルといわれています。ゴルフは体を激しく動かしたり汗を大量にかくようなハードなスポーツではありませんが、それでも体を動かしたり歩いたりする以上は、最低でも2リットル程度の水分補給は必要とえいます。
■一度に大量に飲まない
ゴルフ中の水分補給は大切ですが、暑さを感じたときや空いた時間にガブガブと大量に飲むことはおすすめできません。例えば汗をかいたからと水だけを大量に飲んでしまうと、血中のナトリウム濃度が下がって熱中症を引き起こしてしまう可能性があります。
ミネラルやアミノ酸、糖分など、飲み物に含まれる成分を知り、必要なときに必要に応じたものを飲み分けることが大切です。
■アルコールは控える
ラウンド中の飲酒が可能なゴルフ場は少なくありませんが、パフォーマンスの向上を期待するのであればアルコールの摂取は控えることをおすすめします。
なぜなら、アルコールの分解には水分が必要となり、脱水症状を引き起こしかねないからです。また、飲酒は判断力を低下させたりケガの原因になることもあります。可能な限りラウンド後や帰宅後一息ついてからの飲酒を心がけましょう。
ここからは、実際にゴルフ中の水分補給に最適な飲み物を紹介します。水筒やペットボトルを数本用意しておき、状況に応じて飲み分けられるようにしておきましょう。
■水
水はどこででも手に入りやすく、仮に多めに飲んでも体に悪影響を及ぼす可能性が低いといえます。スタート前でまだ汗をかいていないときの水分補給にもおすすめです。
汗をかいたときに飲むのであれば、干し梅や塩分が含まれる飴などと一緒に摂取すると良いでしょう。
■麦茶
麦茶にはミネラルが豊富に含まれている一方、カフェインが含まれていないため体に優しい飲み物といえます。自宅でも大量に作ることができるためコストパフォーマンスにも優れています。
ただし、熱中症対策に必要なナトリウムは含まれていないため、こちらも汗をかいたときには塩分が含まれるものと一緒に摂取しましょう。
■スポーツドリンク
スポーツドリンクは、汗で失われた塩分やミネラル、運動をする際のエネルギーとなるブドウ糖などを効率よく補給できる飲み物です。より素早く水分を補給したい場合は浸透圧の低い「ハイポトニック飲料」がおすすめです。
スポーツドリンクは口当たりがよく飲みやすいですが、飲み過ぎると糖分過多になってしまう可能性もあります。汗をかいたときだけにするなど、タイミングに注意しましょう。
■栄養ドリンク
栄養ドリンクには糖分やカフェイン、アミノ酸などが含まれており、疲労回復効果や興奮・覚醒作用があります。ラウンド前に飲んで気合を入れたり、ラウンド後に飲んで疲労回復に役立てるといった飲み方がおすすめです。
なお、栄養ドリンクにはカフェインが多く含まれているものが少なくありません。カフェインの過剰摂取は中毒を引き起こす可能性があるため、1日1本程度を目安にしましょう。
ゴルフ中には飲み物だけではなく、ちょっとしたおやつがあると手軽に栄養補給や気分転換ができて便利です。ここからはゴルフ中に飲み物と一緒に準備しておきたいおやつを紹介します。
■干し梅
塩分とクエン酸を同時に摂取できる干し梅は、熱中症対策や疲労回復効果が期待できます。酸っぱいものが苦手という人であれば、ハチミツ入りのものもおすすめです。水や麦茶と一緒に食べるとバランスよく栄養補給ができるでしょう。
■飴
飴は糖分だけではなく、疲労回復効果のあるクエン酸入りのものや、熱中症対策になる塩分入りなどさまざまなものが販売されています。味のある飲み物が苦手な人は補いたい栄養素が含まれた飴と水を組み合わせることで無理なく水分と栄養補給ができるでしょう。個包装のものは持ち運びやおすそ分けにも便利です。
■チョコレート
チョコレートに含まれるポリフェノールにはリラックス効果があるといわれています。糖分も含まれているため、スポーツドリンクや栄養ドリンクではなく、水や麦茶と組み合わせることをおすすめします。集中力を高めたいときやエネルギー補給をしたいときに最適です。
スポーツの中でもゆったりとしたイメージのあるゴルフですが、そのイメージがゆえに知らず知らずのうちに水分不足に陥ってしまうこともあり得ます。効率よく体に必要な成分がとれる飲み物を選び、汗をかいたという感覚がなくてもこまめな水分補給を心がけましょう。
プレー日の飲み物の準備には気温や湿度などその日の天気の情報も欠かせません。「tenki.jp」の「全国のゴルフ場の天気」では、全国各地にあるゴルフ場の天気をピンポイントでチェックできます。プレー日の持ち物や服装の準備にぜひお役立てください。