海外からの旅行者も多くなり、観光地がにぎわう春。きょうは京都在住の気象予報士・観光ガイド・写真家の筆者の目線から美しい京都の桜を撮るためのポイントを解説していきます。

効率よく京都の桜をめぐるためのコツをお伝えします


最新の桜の開花予報をチェックする

桜の開花や満開の時期は、2月~3月の気温などによって大きく変化します。美しい京都の春の桜を見に行くためには「なるべく早い段階で満開の時期を把握し日程を確保すること」が何よりも大切。tenki.jpでは「桜の開花・満開予想日」を確認することができるのでまずは最新の予測をチェックしましょう。

「そんなに先の予想が本当にあたるの?」と疑問を持つ方もいるかと思います。たしかに一般に予想は期間が先になればなるほど精度が低くなりますし、誤差も大きくなります。重要なのは、桜が満開になるタイミングを把握し「日程を確保する準備をしておくこと」なのです。

一番後悔するのは、春の桜が満開になってもスケジュールを調整するのが遅れてしまい、上手く日程をあわせられなかったとき。自分が桜を見に行けなかった日にテレビのニュースやSNSから美しい春の京都の写真や映像が次々流れて来たときの悔しさは言葉にできません・・・・。こまめに最新の桜の開花・満開予想をチェックしましょう。

桜が満開になるタイミングを狙って訪れましょう


ライブカメラとtenki.jpアプリをチェックする

実際にどの程度桜が咲いているかを見るには「ライブカメラ」を見るのが最も効果的です。おすすめなのが、京都観光協会が運営しているライブカメラです(https://www.youtube.com/c/DMOKYOTO)。

特に確認したいのが桜が映る以下の2つのライブカメラ。

・銀閣寺エリア:哲学の道
・東山エリア:ねねの道

桜の美しい期間は限られているので、予想とライブカメラを上手に使って、いつどのタイミングでどのエリアに訪れるかを決めるのがよいでしょう。

また満開になった後は、春の嵐によって花びらが散ってしまいます。事前にtenki.jpで天気予報を確認して、可能な限り雨の日を避けるようにしましょう。もし雨の日に訪れることになった場合でも、tenki.jpのスマホアプリを確認しながら「雨雲がかかる時間は神社仏閣の中を拝観・雨雲がかからない時間帯に外を散策」といった具合に雨雲をさけながら移動できると、雨の日でもあまりぬれずに効率よく春の京都を楽しむことができるのでおすすめです。

天気予報を確認しながらスケジュールを決めましょう


朝早くに出かけて京都の桜を撮りに行く

基本的なことですが「なるべく朝早くに起きて現地に向かう」のはとても大切なポイントです。桜の美しい春の京都は多くの人が訪れます。可能であれば始発の電車やバスを利用して、日の出前に到着するのがベスト(なかには夜通し撮影する猛者も)。特に

・哲学の道
・円山公園
・高台寺公園
・嵐山
・鴨川
・蹴上インクライン

など有名スポットは、8時以降になると続々と人が来てしまい、桜を撮りに来たのか人を撮りに来たのかわからなくなってしまいます。なるべく早く訪れて譲りあいながら散策や撮影するのがおすすめです(長時間のポジションの独り占め・三脚禁止の場所での三脚利用・立ち入り禁止場所や撮影禁止場所での撮影・駐停車禁止の場所での駐車はNG)。

3月下旬~4月上旬の京都は、朝の最低気温が一桁台の日もめずらしくないので

・暖かい服装をする
・羽織物で体温調整できるようにする
・温かい飲み物を持参する

などして体調には気をつけましょう。

電車の中から見える桜も絵になる


逆光をつかって透明感のある桜を撮る

桜を撮るときは、あえて逆行気味に撮影すると花びらの透明感が際立ちます。

・早朝もしくは夕方の柔らかい光を使って撮影する
・桜の木の下に入って上を見上げるように撮影する
・スマホやデジカメの設定をやや明るめにして撮影する

など上手に光が入るポジションとカメラの設定を変更して撮影するのがおすすめです。

空の青と桜のピンクが美しい


京都の春の桜の狙い方と写真の撮り方まとめ

京都の桜の写真をうまく撮るのはなかなか難しいですが

・最新の桜の開花予報をチェックする
・ライブカメラとtenki.jpアプリをチェックする
・朝早くに出かけて京都の春の桜を撮りに行く
・逆光をつかって透明感のある桜を撮る

など日程・天気・時間・光に気をつけながら、挑戦してみてください。みなさんが美しい春の京都の桜に出会える一助になれば幸いです。

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 気象予報士カメラマンが教える京都の桜の狙い方と写真の撮り方