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たくさんの種類がある香水ですが、香りの持続時間や濃度で呼び方を変えているのが一般的。それらの数値もメーカーによって差がありますが、濃度が高いものは少量でもしっかりと香り、持続時間が長くなることがほとんど。しかし、原料となる香料の質や種類によっては、持続時間が高濃度のものと変わらない場合もあります。
呼び名は大きく4つに分けて「パルファン」「オードパルファン」「オードトワレ」「オーデコロン」があります。濃度が高く、香りの持続時間の長いものから順に並べています。
パルファンはフランス語で香水を意味します。「オード(オーデ)」もフランス語で、Eau deと表記され『〜の水』という意味です。ですから「パルファン」を希釈したものが「オードパルファン」ということになります。
オードパルファンをもう少し希釈したものが「オードトワレ」になりますが、この「トワレ(Toilette)」は『化粧、身支度』を意味しています。
「オーデコロン」は香水の中で最も軽いもので、「コロン(Cologne)」はドイツのケルンを指すのですが、これはオーデコロンを創作した人が、ケルンに住んでおり、敬意を込めて名付けたことに因んでいるそうです。今では英語でも、Eau de=〜の香水、という意味として使われています。
ここでは香水の香りの系統についてご紹介します。香りの系統も種類と同様に様々にあるのですが、ドイツの香料会社、ハーマン&ライマー社(現在はシムライズ)の分類表が有名、かつ参考にされることが多くあります。簡単に、分類された香りの系統の代表的なものをご紹介しましょう。好みの香水や欲しい香りも系統で探すと見つかりやすくなります。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
☆シトラス
フレッシュな柑橘系の香り
主な香り:レモン・グレープフルーツ・マンダリン・ベルガモット
☆フルーティ
果物のジューシーな香り
主な香り:リンゴ・ピーチ・チェリー
☆グリーン
草や葉などを刈り取った時に感じるような青々としたスッキリした香り
主な香り:ガルバナム・カシス・メロン・キュウリ・バイオレットリーフ
☆フローラル
花の香り。特定の花をテーマにしていたり、花束のような様々な花をまとめたフローラルブーケと呼ばれる香りも
主な香り:ローズ・ジャスミン・スズラン・ピオニー
☆オリエンタル
エキゾチックな、アジアや中近東原産のスパイスや樹木をもとにした香り
主な香り:ムスク・バニラ・サンダルウッド・ベチバー・カルダモン・アンバー
☆ウッディ
落ち着きや安心感、温かみやミステリアスさを感じる、樹木や土の香り
主な香り:サンダルウッド・シダーウッド・ベチバー
☆フゼア
ハーブのような青みや渋みと湿度や土を思わせるような重厚感を併せ持つ、かっちりとした雰囲気を感じさせる香り
主な香り:ラベンダー・ゼラニウム・オークモス
映画などで、香水をシュッと手首にひと振り、手首をこすり合わせる…そんなシーンが香水を纏う時のイメージになっている人もいるかもしれませんが、実はこれはNG。香料が潰れてしまって、本来の香りが楽しめなくなってしまいます。
香水は、太い血管がある場所や体温が高い場所などは香りが強くなる傾向にあります。慣れていなかったり、香りを纏うのが少し苦手という方、あまり香らせたくない場合などは、下半身につけるのがおすすめです。太ももの内側、膝の裏や足首などは、香りが上がってきて鼻に届くまでの距離もあるので、おすすめの部位です。何か動作を行った時にふわっとほのかに香ったり、トイレや更衣室などで素肌が晒された時に強く香ったりします。
また、職場や出先などのシチュエーションでNGな場合もありますよね。自分ではつけられないけれど、香りを楽しみたい場合も。そんな時は、紙や脱脂綿などに吹き付けてみると、アロマテラピーのように、空間に香りが漂います。他にも、サシェ(におい袋、香り袋)のように、吹きつけたものを布製の巾着にしまってタンスの中に収納すると、ほのかな香りが衣類に移ります。使わなくなった香水は、蓋を開けてトイレに置けば、オブジェのようなインテリアになって一石二鳥です。また、少し趣向は変わりますが、湯船にひと吹きしてみると、立ち昇る蒸気でゴージャスな気分を味わうこともできますよ。
アイデア次第で様々に楽しむことができますので、ぜひ、あなただけの香りと楽しみ方を見つけてみてください。
皆さんのちょっとした気付きや刺激、楽しさにつながるような、そんな話題をお伝えできたらと思っております。笑顔の多い、楽しい時間が増えますことを心より願っております。