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30年前にスキーをしていた人は、スキー用具は高額というイメージがあるかもしれません。以前はスキー板だけでも6〜7万円するのがあたり前で、一式揃えるとなると10万円以上。1年に1〜2回しかスキー場に行かない人は、レンタルで済ませていたはずです。
ところが、最新のスキー板は高機能でも3万円前後で購入できるものもあり、板とブーツ、ストックまで揃えても6〜7万円で収まります。もちろんレンタルのスキーやスノーボードも充実しており、以前よりもリーズナブルに楽しめるようになっています。
スキー板はかつてのようなストレートの板ではなく、真ん中が細く絞られているカービングスキーがトレンド。カービングスキーは力を入れなくても簡単に曲がれるので、久しぶりのスキーでも気持ちよく滑ることができます。
これまでカービングスキーで滑ったことがない人は、もしかしたら自分の腕が上がっていると感じるかもしれません。そんな高性能なスキー板が安く買えるとなると、少し気になりますよね。もちろんレンタルスキーでも、今はカービングスキーが主流です。
スキー用具は低価格化が進んでいますが、それに反比例するように値上がりしているのがリフト券です。しかも燃料費高騰のために、2022〜2023年シーズンに大幅値上げしているスキー場もあり、北海道のルスツリゾートスキー場では、大人(19~64歳)の1日券が8,800円します。
ルスツリゾートスキー場のリフト券は特に高額ではありますが、リフト券が6,000円くらいするのはあたり前の時代になっています。このためスキー場を選ぶときには、リフト券の価格や割引クーポンがあるかなど事前に調べておく必要があります。
ただしスキー場にもサブスクの波が到来しており、「アースホッパーSNOW」や「JTB 19 スキー場 共通シーズン券」のように、リフト券が格安になるサービスも行われており、工夫次第でお得にスキーを楽しめるようにもなっています。
それでもガソリン代も高騰していますし、少しだけスキー場を遠く感じる変化があることも頭の片隅に置いておきましょう。
【参考】
ルスツリゾートスキー場
スキーの楽しみ方も30年前とは大きく変わり、最近人気があるのは「バックカントリースキー」です。バックカントリースキーでは、しっかりと整備されたコースを離れて、圧雪されていない新雪のパウダースノーを滑ります。
それって危険では?と思うかもしれません。確かに毎年のようにバックカントリースキーによる遭難事故が発生しており、絶対に安全とはいえません。ただ、そのような背景もあって、スキー場が安全性を確認した公認のバックカントリーも増えています。
さらに初心者向けの安全講習会や、ガイド付きのバックカントリーツアーなども用意されていますので、きちんと準備をした上で滑るのであれば、それほどリスクはありません。興味があるという人は、安全性を重視して安全講習会付きのツアーへの参加をおすすめします。
また、バックカントリースキーは天候の影響を受けやすいので、きちんと事前に天気予報をチェックしておくことが重要です。少しでも危険を感じるようであれば、迷うことなく通常のコースでスキーを楽しみましょう。
いまスキーが冬のアクティビティとして再び注目されつつあるのは、2020年以降にインバウンドを期待できなくなったスキー場が、集客のためにそれぞれ工夫をこらしてサービスを展開していることが理由のひとつとして挙げられます。
スキー場によっては小さな子どもでも安全に遊べるスペースが用意されていたり、スキー以外のアクティビティやコンテンツを充実させていたりするなど、スキー場はかつてのように「ただ滑りに行く」場所ではなくなっています。
さらに2023年シーズンからは外国人観光客がスキー場に戻ってくることが予想されており、2024年以降は大きなインバウンド需要が期待される中国人観光客も、北海道を中心とした全国のスキー場にやってくるでしょう。
スキーブームのときのように、人気のスキー場は大混雑することも予想されます。
そう考えると、2023年は快適にスキーを楽しむチャンスです。かつてスキーを楽しんでいた人も、そうでない人も、2023年の冬はスキー場に足を運んでみてはいかがでしょうか。