運動不足解消もかねて、この秋から登山を始めようという人もいるかと思います。秋の山は紅葉も美しく、空気も澄んでいるため日々の生活のリフレッシュにもなるのですが、これから登山を始めるという場合には、どの山なら自分でも登れるか迷ってしまいますよね。

間違って難易度の高い山を選んでしまったら、登山を楽しむどころではなくなってしまいます。そこで今回は、登山初心者が登る山を選ぶときのポイントについて、わかりやすくまとめてみました。これから登山する山を決めるという人は、ぜひ参考にしてください。

登山初心者でも楽しく登れる山の選び方をご紹介します


行動時間が4時間以内になる山を選ぶ

ランニングなどの運動を普段からしていない人の場合、行動時間が長くなる登山はおすすめしません。ガイドブックやウェブサイトなどでコースタイムを調べて、往復の行動時間が4時間以内に収まる山を選びましょう。

3〜4時間程度で下山できる山なら、体力に不安がある人でも無理なく下山できるはずです。ただし、本格的に運動をしていない人の場合には、いきなり3〜4時間も歩けませんので、まずはウォーキングなどをして最低限の体力を付けておいてください。

また、往復のコースタイムが4時間になっていても、実際に休憩時間などを加えると5〜6時間程度になります。どんな山であれ15時には下山したいところですので、9〜10時には登山をスタートできるように登山計画を立ててください。

また、登山途中で15時までに下山できないと感じたときには、無理に山頂を目指すのではなく、安全を優先して迷わず折り返しましょう。

安全に下山することを重視して行動時間が4時間以内に収まる山を選ぼう


登山者に人気が高い山を選ぶ

登山初心者は安全性を重視してもらいたいので、できるだけ人気が高い山を選びましょう。人気が高い山は基本的に登山道が整備されており、コースの分岐点にはきちんと道案内の看板が立っているため、道に迷うことがありません。

登山者が少ない山は、より自然を感じやすいというメリットはあるものの、登山道があまり整備されておらず、慎重に歩くことになるため、予定している以上に時間がかかります。しかも、山でトラブルが発生したときに、他の登山者に助けを求めることもできません。

人気が高い山では、周りに多くの登山者がいるので、ケガをして歩けなくなったときに、救助要請をお願いすることもできます。もちろん、そうならないことが理想ですが、山では思わぬトラブルが起きるので、そのようなリスク管理が重要になります。

登山経験がほとんどない初心者なら、旅行会社などが主催しているバスツアーを利用するのもおすすめです。ガイド付きのツアーなら登山をしっかりとサポートしてもらえて、山を歩くときのコツなども学べます。

まずは登山者が多い定番の山を登ろう


ケーブルカーやロープウェイがある山を選ぶ

長時間動き続けられるか不安な人や、お子さんと一緒に登山するという人は、コース途中にケーブルカーやロープウェイなどがある山を選びましょう。ケーブルカーやロープウェイがあると、体力を消耗して下山が難しくなったときに安心です。

そのような山は登山客も多いので、登山道がしっかりと整備されているため歩きやすいといったメリットもあります。

ただしケーブルカーやロープウェイは、悪天候で運休することがあります。特にロープウェイは強風で止まることがあり、下山するときに利用するつもりが、運休になっていて自力で下山するはめになることも珍しくありません。

ケーブルカーやロープウェイを利用する可能性があるなら、天候が悪化しそうな日の登山は避けておきましょう。また、天候に問題がなくてもメンテナンスで運休となることもありますので、事前にホームページなどで運行状況を確認しておいてください。

ケーブルカーやロープウェイがあると子供と一緒でも安心


登山情報サイトで難易度と口コミをチェックしよう

初心者でも安全な山を選ぶ基準をまとめると次のようになります。

・行動時間が4時間以内
・人気が高い
・ケーブルカーやロープウェイがある

この3つが揃っている山なら、初心者でも問題なく登山を楽しめますが、そもそもこれらの条件をすべて満たす山を探すことが大変ですよね。そんなときには、下記の登山情報サイトを参考にして登る山を選びましょう。

● やまクエ
● YAMAP
● ヤマケイオンライン

やまクエで自分の体力を考慮して登山する山の絞り込みを行い、他の2つのサイトで詳細な情報を収集するという活用方法がおすすめです。3つすべてをチェックする必要はありませんが、少なくとも2つのサイトで難易度(危険度)や口コミを確認したうえで、登れる山を決めましょう。

登山情報サイトで山の情報を収集しよう

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 登山初心者はどうやって山を選べばいい?無理なく登れる山を選ぶポイント