- 週間ランキング
服にはさまざまな素材が使われていますが、素材の種類によって汗染みの目立ちやすさに差が出ます。
汗染みを防ぐには、汗染みが目立ちやすい素材の服を避けると共に、汗染みが目立ちにくい素材の服を優先して選ぶ必要があります。
ここでは汗染みが目立ちやすい素材、目立ちにくい素材の代表例をご紹介します。
■汗染みが目立ちやすい素材
汗染みが目立ちやすい素材の代表格は綿(コットン)です。
綿素材は吸水性に長けており、ベタつかずにさらっと着用できるところが特徴ですが、速乾性は低いため、吸水した汗が染みになって残りやすい傾向にあります。
綿100%の衣類は着心地が良く、肌にもやさしいので愛用している方も多いですが、汗染みが気になる場合は避けた方が無難です。
■汗染みが目立ちにくい素材
汗染みを防ぎたいのなら、吸水性よりも速乾性の高い素材を選ぶのがポイントです。
具体的には、ポリエステルや麻、シルクなどの素材は速乾性に長けており、汗をかいても乾きやすい傾向にあります。
特にポリエステルは吸湿性が低く、水分を吸いにくい性質を持っているため、綿のように汗染みができにくいところが特徴です。
また、生地の織り方によっても汗染みのできやすさに差が出ます。
目が詰まった生地よりも、網目状になったメッシュ素材の方が通気性が高く、速乾性に長けています。
気温や湿度が高くなりそうな日は、お出かけ前に汗染み防止策を行いましょう。
ここでは手軽に実践できる汗染み防止策を5つご紹介します。
■1. インナーを重ね着する
素肌の上に直接Tシャツなどを着ると、汗を直接吸い込んでしまい、汗染みが目立ちやすくなります。
トップスの下に一枚インナーを重ね着すれば、インナーが汗を吸水してくれるので、トップスの汗染みを防ぐことができます。
吸湿速乾性に長けた機能性インナーを着用すれば、ベタつかず、汗をかいてもさらっとした着心地を維持できます。
■2. 汗染みが目立ちにくい素材・色の服を選ぶ
前の項目で紹介した、ポリエステルや麻、シルクといった汗染みが目立ちにくい素材の服を選びましょう。
また、服の色や柄によっても汗染みの目立ちやすさは異なります。
濡れると変色しやすいカラーは汗染みが目立ちやすいので、避けた方がよいでしょう。
汗染み防止に効果的な服の色について、詳しくは後述します。
また、大きめのドットや花柄のついたものを選ぶと汗染みが目立ちやすいので、柄ものを着用するのなら小さくて細かい柄がついたデザインを選ぶのがおすすめです。
たとえば、細めのボーダーやストライプ、チェック、小花柄なら、多少汗に濡れても染みが目立ちにくくなります。
■3. 肌にフィットしにくいデザインの服を選ぶ
生地と肌が密着すると汗を吸収しやすくなるので、体にぴったりフィットするデザインの服よりも、ややゆったりめの服を選ぶのがおすすめです。
たとえば、ワンサイズ大きめのTシャツや、腕・脇まわりに余裕のあるデザイン(パフスリーブなど)の服を着用すると、汗染みができにくくなります。
■4. 制汗剤を使う
発汗は自然現象なので完全にコントロールすることはできませんが、市販の制汗剤を使用すれば発汗量を抑えることが可能です。
服を着用する前に、脇や背中など汗染みが目立ちやすいところに制汗剤をつけておけば、汗染み防止に役立ちます。
なお、制汗剤の持続時間は製品によって異なりますので、効果が切れる前にこまめに塗り直して、発汗を抑えることが大切です。
制汗剤にはスプレータイプやローションタイプなどさまざまな種類がありますが、こまめに塗り直しできないときは効果が長持ちしやすいロールオンタイプを使用するのがおすすめです。
■5. 脇汗パット、シートを使用する
汗を吸い取る脇汗パットやシートを使用すると、汗が衣類にしみ出す前に、パットやシートが吸水してくれます。
どちらを選ぶかは好みによりますが、脇汗パットは洗濯すれば繰り返し使用できるので経済的です。
また、シートに比べると厚みがあるぶん、吸水量が多いところもメリットの一つです。
一方で、装着中にパットがずれる場合があるのがネックです。
パットは肩紐で固定するもの、ブラジャーに固定するものなどいろいろなタイプがありますが、いずれのタイプも腕を動かすうちに位置がずれてしまう可能性があります。
きつく固定すると紐と皮膚の間に摩擦が発生して赤みや痛みを生じることがあるので、最初のうちは調節に苦労するかもしれません。
その点、脇汗シートは脇に直接貼りつけることができるので、ズレにくいところが利点です。
パットに比べると厚みも少ないので、まるで何もつけていないかのような、自然な使用感をキープできます。
使い捨てなので洗濯の手間もなく、常に清潔な状態を保てるのも脇汗シートならではの特徴です。
その反面、繰り返し使えるパッドに比べるとコストがかさみやすい上、吸水量も少ないのがネックです。
脇汗パッドやシートを活用するときは、それぞれの特徴をよく理解した上で、ニーズに合ったものを選びましょう。
その日の服装や気温の高さなどに合わせて2つのアイテムを使い分けるのもおすすめです。
同じ素材、同じデザインの服でも、色が変わると汗染みの目立ちやすさに違いが出ます。
具体例を挙げると、グレーやカーキ、ベージュ、薄めのブルーやグリーンなどは、汗で濡れたときに色が変わりやすいため、汗染みができやすい色と言えます。
一方、白や黒、ネイビーなど、濡れてもあまり変色しにくいカラーは、汗が染みてもさほど目立ちません。
汗染みはトップスにできやすいので、気温や湿度が高くなりそうな日は、Tシャツやカットソーなどを白、黒、ネイビーのいずれかにすることをおすすめします。
コーディネートの関係上、トップスに他の色を取り入れたいという場合は、前の項目でご紹介した汗染み対策を念入りに行いましょう。
脇や背中は汗をかきやすいので、吸水性の高い綿素材の服や、濡れると変色しやすいグレー、ベージュなどの服を着用すると、汗染みが目立ってしまう可能性があります。
汗染みを防止したいのなら、通気性・速乾性の高い素材の服や、変色しにくいモノトーン調の服を優先して選ぶようにしましょう。
中に吸湿速乾の機能性インナーを重ね着したり、事前に制汗剤を塗ったりするのも汗染み対策になります。
服のデザインも、体にぴったりフィットするものは避け、ゆったりめのサイズや腕・脇まわりに余裕のある形のものを選ぶと、衣類に汗がつきにくくなります。
どんな汗染み対策をすべきか悩んだときは、天気予報専門メディア「tenki.jp」の「服装指数」を参考にしましょう。
服装指数が高い日は汗もかきやすいので、複数の方法を取り入れて、念入りに汗染み対策を行うのがおすすめです。
服装指数は10日先まで毎日公開していますので、汗染み対策にぜひご活用ください。