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京都の銘菓です。創業は文化元(1804)年、現在の屋号となったのは4代目からと言われています。店構えは水引のれんの佇まいが趣深く、歴史を感じる商家づくり。熟練の職人が作る干菓子は、四季折々の草花や自然が色鮮やかに表現されています。「四畳半」の愛称で呼ばれることも多い『京のよすが』は、その時季ならではの意匠の凝らされた干菓子だけでなく、半生菓子や有平糖などが、四畳半に区切られた杉の箱に詰め合わされています。箱を開けた時の喜びを願って作られたお菓子を、ワクワクしながら、ゆったりとした時間と共に味わいたいものですね。
亀末廣(かめすえひろ)
所在地:京都市中京区姉小路通烏丸東入ル
TEL:075-221-5110
こちらも京都の銘菓です。比叡山で修行をする阿闍梨がかぶる網代笠を象った『阿闍梨餅』です。粒餡を餅生地で包み、焼き上げられた阿闍梨餅は、しっとりとした皮に程よい甘さの餡がからみ、一度食べたら病みつきになる美味しさです。
こちらのお店の創業は江戸の終わり安政3(1856)年。「一種類の餡で一種類のお菓子しかつくらない」という基本方針で考え抜かれたお菓子は、全部で4種類。他の多くの和菓子屋と比べると、とても少なく感じるかもしれませんが、それゆえに食べてみたいと思わせられます。
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大阪・堺市の銘菓です。創業はなんと室町時代。500年近くもの歴史がある老舗です。練り上げた餡を求肥で包み芥子の実をまぶした、食感が楽しいお菓子です。生菓子なので、早めに食べなくてはなりませんが、硬くなってしまった時には、遠火で炙ると、柔らかく、また香ばしく食べることができるそうです。
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奈良市の銘菓です。春日大社へ納める誂え菓子を手がける店主が作るお菓子です。『みよしの』は蒸し羊羹と葛焼きの2種類がありますが、おすすめは葛焼きです。奈良吉野の本葛と丹羽小豆の餡のハーモニーが秀逸です。素材だけでなく、細かい手作業も厭わずに、1番良いと思う状態へと手を掛けるこだわりは味にも表れています。また、目の前で作ったお菓子をカウンターでいただくことができる和菓子のコース(要予約)もあります。とても珍しいのではないでしょうか。
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奈良県大和郡山市の銘菓です。菊屋の店祖、菊屋治兵衛(きくやじへい)が豊臣秀吉の弟・秀長に大和の地に連れてこられたのが始まりです。秀吉をもてなすお茶会のお菓子として作られたのが、粒餡を餅生地で包み、きな粉をまぶしたもの。秀吉はとても気に入ったと伝えられています。以降、脈々と作り続けられ、お城の入口、門のすぐ1軒目のお店であったことから「城之口餅」と通り名がついて、今に至ります。一説には鶯餅の原型、とも言われているそうです。
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旅行せずとも旅気分が味わえるのは「食」の良いところでは。ぜひ思いを馳せて、いただきましょう♪
参考 太陽の地図帖22 郷土菓子/平凡社