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青森県弘前市にある大阪屋。「青森なのに大阪?」と思われる方もいるのではないでしょうか。
屋号の由来は、初代が大阪で豊臣家の家臣であったことからだそう。江戸時代、寛永7(1630)年に創業したので、およそ400年近い歴史を持つ老舗です。竹流しは安永2(1773)年に4代目が考案したお菓子で、「究極の和菓子」との呼び名も付けられるほどに、繊細ですが、気取りのない雰囲気のお菓子。そば粉と小麦粉、砂糖を使った薄焼きのお菓子です。機械で作ることができずに、職人さんが一枚ずつ丁寧に作っているそうで、それぞれの形も少しずつ違い、人の手の入った優しさと丁寧さを感じられるのではないでしょうか。かつての城下町を思わせるお店の構えにも感嘆してしまいます。
大阪屋
所在地:青森県弘前市本町20
TEL:0172-32-6191
弘前はりんごも有名ですね
「さなづら」は、山ぶどうの一種、さなづらを使った秋田県の銘菓です。。ワインのような鮮やかな赤色で、香りも良く、甘酸っぱい味がします。山になる小さな実を絞って、寒天で固めたものですが、雪深い秋田の山間の地域の暮らしが偲ばれる、郷愁の想いを誘うお菓子ではないでしょうか。これから暑くなる時期にもぴったりの、爽やかな味が特徴です。
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赤ワインの原料にも山ぶどうは利用されます
「おきつねはん」、「きつんめん」とも呼ばれている、山形県鶴岡市の銘菓です。由来は、
天保十一年、庄内藩主酒井候が越後長岡に転封を命ぜられたとき、長年の善政を惜しんだ領民が「何卒居成大明神」などの幟を押し立て、転封阻止運動を起こしました。幕府はこの願いを聞き入れて命令を取り消し、領民は藩主が「居成」になられたことから「稲荷」に因んできつねのお面を形どった小豆菓子をつくり、藩主に献上したというのがこのお菓子の始まりといわれています。(信濃屋HPより引用)
程よい甘さの小豆落雁で、キツネの顔がモチーフになっており、なんとも愛くるしい不思議な顔は、少し飾っておきたくなってしまいます。
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「いなり」とは洒落がきいていますね
岩手県平泉で大正4(1915)年に創業し、現在では和洋菓子を作る吉野屋の創業以来の銘菓です。平泉と言えば、歴史やドラマにもよく取り上げられる、源義経のゆかりの地でもあります。義経に仕えたと言われている武蔵坊弁慶は、怪力や豪傑として描かれることの多い人物。その弁慶にあやかって名付けられたお菓子だそうです。
香ばしいクルミを滑らかな餡と、もちもちとした食感がクセになる味です。優しい甘さが魅力です。
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旅行せずとも旅気分が味わえるのは「食」の良いところでは。ぜひ思いを馳せて、いただきましょう♪
参考 太陽の地図帖22 郷土菓子/平凡社