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ゴルフのギブアップは、公式ルールとローカルルールの2種類があります。
■公式ルールのギブアップ
公式ルールのギブアップは、ホールごとの勝利数を争うマッチプレーの際に適用されるルールです。対戦者よりも多い打数でホールアウトすると考えられる場合、自分が負けを宣言することでギブアップが認められます。
ただし、公式ルールの場合はギブアップという言葉は使わず、「コンシード」というルールです。マッチプレーは状況によって、対戦者が明らかにそのホールで勝つと予測できます。そうなってしまうとそのまま続けることで、どんどんリズムが悪くなってしまうこともありますから、コンシードでそのホールをギブアップすることで、一旦リセットして次のホールでの仕切り直しができるのです。
メンタルコントロールが重要なゴルフだからこそのルールといえるでしょう。
■ローカルルールのギブアップ
友達や同僚とのゴルフ、会社のコンペや接待ゴルフなど、18ホール回り終えたときのスコアを競うストロークプレーにおいて、ローカルルールのギブアップが適用されるケースがあります。ローカルルールはゴルフ場やコンペで設定された独自のルールで、公式のルールではありません。
ローカルルールの場合、ギブアップを宣言すると、そのホールを規定打数の3倍で記録するのが一般的です。ただし必ずしも3倍というわけではなく、2倍で記録するなど、柔軟性があるのでプレー前に確認しておくとよいでしょう。
初心者の場合やその日の調子がいまいちな場合、なかなかホールアウトできないこともあります。その際はギブアップすることで、そのホールを諦めることができ、次のホールに向けて気持ちの切り替えができるのです。また、規定打数を超えてたくさん打ってしまうということは、それだけ時間がかかってしまいます。同伴者や後ろの組に迷惑をかけないという意味でも、有効なルールといえるでしょう。
ストロークプレーで適用されるギブアップですが、原則として公式競技では使用できません。ただし、その公式競技がローカルルールを認める特例を設定している場合は、ギブアップの使用が可能なこともあります。
ギブアップ時のスコアの計算方法は基本的に規定打数の3倍となります。たとえば、規定打数がパー3の場合はギブアップ時のスコアは9、パー4ならスコアは9、パー5であればスコアは15です。
そのため、ギブアップを宣言するのは規定打数の3倍以上の打数を打ってしまった場合や、このまま続けても確実に3倍以上になってしまうと判断できる場合が適しています。ただし、すでに規定打数の3倍以上を打ってしまってからギブアップするのは、マナー違反ですし、周りによい印象を与えません。自分の打数を把握し、宣言するタイミングをきちんと見極めましょう。
最初にお話しした通り、ギブアップには公式ルールとローカルルールの2つが存在しています。公式ルールはマッチプレーで、ローカルルールは原則として公式競技以外のストロークプレーで適用されるものです。
ゴルフ初心者の場合はストロークプレーで回ることがほとんどでしょうから、ローカルルールが適用されます。ただ、2つのルールが存在することと、その違いを理解しておくことは大切です。
普段から調子が悪いときにローカルルールのギブアップに頼っていると、ローカルルールが適用されない競技会に参加した際に、周りに迷惑をかけてしまう可能性があります。ローカルルールが適用されない場合、何打打つことになったとしても、ホールアウトまで続けなければなりません。そのことをしっかり認識して、ギブアップを使用するようにしてください。
打数を叩きすぎたとしても、ホールの途中でギブアップするのは嫌だなと感じてしまう人もいるかもしれません。もちろん頑張って自力でホールアウトすることは大切ですが、その結果あまりにも時間がかかってしまうと周りに迷惑をかけてしまいます。悔しいかもしれませんが、ゴルフ場の混雑状況や後ろの組の状況を見て、場合によってはギブアップを使用するようにしてください。
今回解説した通り、ギブアップは公式ルールのコンシードと、ローカルルールの2種類があります。常にギブアップしているようではゴルフは上達しませんが、こういったルールがあることを理解し、適切に使用しましょう。またベテランのプレーヤーもルールを把握し、初心者プレーヤーにギブアップのルールがあることを教えてあげると親切です。
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