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北海道や関東など広い地域で「すいとん」と呼ばれ、大根、にんじん、豚肉などと一緒に、小麦粉を水で練って手や箸でちぎって団子サイズにしたものを煮込みます。すいとんは戦時中の非常食のイメージがありますが、古くから伝わる郷土料理の一種です。
東北では、「ひっつみ」と呼び、団子というよりは、餃子の皮やわんたんのようにちぎって平らな形状に伸ばしていただきます。鶏肉や里芋、しいたけなどを使ったお鍋や汁物が多いようです。また「はっと」と呼ぶ地域もあり、甘いあんにからめたり、うどんのかわりにするなど、食べ方には様々なバリエーションがあるとのこと。
九州では「だご汁」「だんご汁」と呼ばれ、小麦粉で作った平たい麺や団子を、ごぼう、にんじん、しめじ、豚肉などを、味噌仕立ての汁で煮るそうです。
甲州名物「ほうとう」のように、小麦粉の団子というより、うどんのような麺に近いものもあり、それぞれ地元の食材のかぼちゃなどと組み合わされ郷土料理として伝えられています。
似たようなお料理なのに、地域によって呼び方や、小麦粉の練りものの形状が違うのも面白いですね。
ひっつみだけ見ても、ひき肉やそば粉を入れたものなど、様々なひっつみ料理があるようですよ。
温かくて、のど越しや消化が良く、旬の野菜をとりいれた栄養満点レシピです。
<材料>
・小麦粉 カップ2
・水 カップ1/2
・干ししいたけ(水でもどす) 5枚
・大根 200g
・にんじん 50g
・ごぼう 1/2本
・せり 1/3ワ
・しらたき 1袋
・鶏もも肉 1枚(250g)
・だし カップ8
・酢(ささがきゴボウを酢水にさらす)
・塩 大さじ1
・うす口しょうゆ 大さじ1
・酒 大さじ1
<作り方>
1.しらたきは水からゆでる。沸騰後5分間ほどゆでてから冷水にとる。水けをきって食べやすい長さに切る。
2.【ひっつみ生地】を作る。小麦粉に水を加え混ぜ合わせ、耳たぶより軟らかめにする。湿らせてゆるく絞ったふきんをかぶせ、30分間ねかせる。
3.鶏肉と野菜はそれぞれ食べやすく切る。鶏肉はそぎ切り、野菜は3センチ程度に切る。ごぼうはささがきにし、酢水にさらしておく。
4.鍋に分量のだしと、しいたけの戻し汁、鶏肉とせり・ごぼう以外の野菜を入れて火にかけあくをとる。
5.別の鍋にたっぷりの湯を沸かし、2の生地を、ぬらした手でつまみ、指先と親指の腹を使って薄く引っ張ってちぎり鍋に入れていく。浮かんだら網じゃくしですくって冷水にとる。
6.4の味を塩、うす口しょうゆ、酒でととのえ、5の水けをきったひっつみとごぼう、せり、しらたきを入れて、数分煮込めば完成!
【参照】
ひっつみ汁 レシピ 鈴木 登紀子さん【みんなのきょうの料理】おいしいレシピや献立を探そう
<野菜>
カリフラワー、ブロッコリー、マッシュルーム、京菜、キャベツ、小松菜、春菊、せり、セロリ、大根、青梗菜、長ネギ、にんじん、のざわな、ホウレンソウ、はくさい、芽キャベツ、ルッコラ、レタス、ケール、かぼちゃ、くわい、ごぼう、さつまいも、里芋、ながいも、ゆりね、レンコン
こんにゃくやしらたき、そばも旬の季節ですね。
<果物>
シークワーサー、みかん、ゆず、リンゴ、レモン
柑橘類が美味しい季節です。生絞りのはちみつレモンや、はちみつ柚子、お酒にも。
<海産物>
あかがい、いいだこ、やりいか、いせえび、かき、たらばがに、けがに、たらこ、のり、あんこう、いなだ、うなぎ、かます、きんき、金目だい、こはだ、さば、さわら、ししゃも、たら、にしん、はたはた、ひらめ、ふぐ、ブリ、ほうぼう、ぼら
鯛の仲間ではないのだけど、鯛の名前がつく「金目鯛」、肉は白身で脂肪に富み、刺身、煮付け、干しものでいただく、特に冬は美味しい魚です。
【参照】
12月の食材 - 旬の食材カレンダー
今年も、引き続きコロナ禍の中で家族の距離感や家族のありかたについて考えた年だったかもしれません。美味しいものや温まるもの、旬のものは家族団らんの楽しい時間や思い出を作るきっかけとなりますね。2021年の締めくくりとなる今月も、丁寧に健やかにお過ごしください。