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一言にズボンといっても複数の種類があり、それぞれ生地の特徴やデザインに違いがあります。
ここでは、ズボンの主な種類と、それぞれに適した洗濯方法・干し方を3つご紹介します。
■1. スーツのズボン
最近は自宅で洗えるウォッシャブルスーツが人気を集めていますが、無造作に洗濯機に入れて洗ってしまうと、しわだらけになったり、生地が傷んでしまったりする原因になります。スーツのズボンを洗濯するときは、あらかじめプリーツを整え、2つ折りまたは3つ折りにした後、洗濯用ネットに入れて「手洗いコース」または「ドライコース」で洗濯します。
干すときは、腰の部分を上にして、全体を両手で軽く叩いてシワを伸ばした後、ウエスト部分の4~5ヶ所程度をピンチで留めて筒干しにします。外干しするときは、直射日光が当たらないところで陰干しするようにしましょう。
■2. デニムのズボン
デニムは色落ちしやすいので、洗濯機に入れるときは、あらかじめ裏返しておくことが大切です。それでも色移りの可能性はありますので、なるべく他の衣類(特に白色系)とは別々に洗うようにしましょう。なお、こぶし1つ程度の穴が開いているダメージジーンズを洗うときは、洗濯中に生地がほつれないよう、裏返した上で洗濯ネットに入れましょう。また、デニムは長時間洗うと塗料が剥がれてしまうおそれがありますので、洗う時間は5~10分くらいに留めるのがおすすめです。
干す時は、一度ウエスト部分と裾部分を持って軽く引っ張り、形を整えてから、裾の部分を上にして吊し干しにします。ポケットの部分も乾きやすいよう、洗ったときと同じように裏返しのまま干すのがポイントです。
■3. スウェットのズボン
スウェットのズボンは色落ちの心配はありませんが、洗濯の摩擦によって毛玉ができてしまう可能性がありますので、デニムのズボンと同じように裏返してから洗濯します。また、スウェットはストレッチがきいているぶん、他の洗濯物に絡まって引っ張られると生地が伸びてしまうので、あらかじめ洗濯ネットに入れておきましょう。
干すときは一度四つ折りにたたみ、軽く叩いてしわ伸ばししてから、裏返しのまま筒干しにします。裾を上にすると生地が伸びてしまうので、ウエスト部分を上にして、ピンチで留めましょう。
上で紹介した筒干し以外に、ズボンを早く乾かすコツを2つご紹介します。
■1. 洗濯物同士の間隔をあける
洗濯物を密集させて干すと、衣類の間の風通しが悪くなり、ズボンが乾きにくくなります。洗濯物同士は適度な間隔を空け、生地が重なり合わないように注意しましょう。
■2. 途中で上下を入れ替える
ズボンはウエスト、裾のどちらか一方を上にして干すのが基本ですが、上の方と下の方では乾きやすさにムラが出てしまいます。洗濯物を干してしばらく時間が経ったら、ズボンの上と下を入れ替え、乾きムラを予防しましょう。なお、洗濯直後はズボン全体が水分を含んで重い状態なので、デニムなど生地が伸びる心配がないズボン以外は、ウエスト部分を上にして干す→ある程度乾いてから裾部分を上にして干すという順で入れ替えるようにしましょう。
ズボンを干すときに活用したいおすすめの便利アイテムを2つご紹介します。
■1. 筒干し用ハンガー
洗濯物を筒干しするときに便利なアイテムです。形状は商品によって異なりますが、円形や楕円形のハンガーに複数のピンチがついており、ズボンのウエストの円周に合わせて留めていくことができます。特にズボン専用のものは、ピンチ部分が大ぶりでしっかりしているので、水分を吸ってずっしりと重くなったデニムも安定して干すことができます。
■2. 逆さ干し用ハンガー
パンツやズボンを逆さ干しにしたいときに活躍するアイテムです。長さを調節できるアームが2本ついており、ズボンの裾に入れた後、アームを軽く伸ばすことで固定できます。アームの両端には滑り止めがついているので、ピンチではさまなくてもずり落ちる心配はありません。ピンチを使わないので、スーツなどデリケートな生地に洗濯ばさみの跡をつけたくない!という場合におすすめです。ただ、重量のあるものはアームで支えきれないので、スーツやスラックスなど、軽量のズボン限定のアイテムになります。
ズボンは丈が長くて厚みがあるぶん、他の衣類よりも乾きにくい傾向にあります。しかし、ズボンの種類に合った洗濯方法・干し方を実践すれば、効率よく乾かすことができます。ズボンを干すときに便利なアイテムもいろいろ販売されていますので、上手に活用してお洗濯の手間と時間を省きましょう。また、洗濯する日の天気や気温に応じて、外干しと部屋干しを使い分けるのもズボンの乾燥効率をアップする秘訣です。
天気予報専門メディア「tenki.jp」では、その日の洗濯物の乾きやすさを確認できる洗濯指数を公開しています。洗濯物を干すタイミングをチェックしたいときなどは、ぜひご活用ください。