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満月を愛でる「十五夜」のお月見はスタンダードですが、「十三夜」は、満月に少し満たない味わいある形の月を雨や雲に邪魔されにくい季節にもう一度楽しむお月見で、日本独自の風習です。
中秋の名月の十五夜は季節的に曇りや雨などが多く感じられるのに対し、約1か月後の十三夜は、晴が多いと言われており「後の名月(のちのめいげつ)」として古来より親しまれてきました。十三夜を愛でなければ、片見月と言って良くないとされています。さらにその約1か月後に十日夜(とおかんや)を「三月見」として楽しむ地方もあります。
今年の十三夜は、10月18日の月曜日。十三夜の月見団子は、十三夜にちなんで13個、または3個供えるのが基本とのこと。十三夜は、栗や豆の収穫祝いでもあるため、栗や豆を供えて食べる風習があります。 このため「豆名月」「栗名月」とも呼ばれます。
栗といえば何を思い浮かべますか?そのまま、ほくほくと頂くのもよいですが、心ときめかせるスイーツも世の中にはたくさんあります。渋皮煮、栗最中、栗大福、栗ようかん、モンブラン、パウンドケーキやパフェなど。
豆名月の豆は枝豆とされることも多いようですが、現代の旬と少しずれているようですね。あずきや大豆は新しいものが出回る時期。現代なら、そのほかの豆は乾燥や缶詰、パック入りの豆もあります。
古来の東洋医学では、色が生命に及ぼす影響について「五色の理論」を唱え、とくに豆は「豆に五色あり、各々、五臓に入る。それ故、よく腎を補し、心を鎮める」といわれ古くは薬として用いられました。豆類は、良質のたんぱく質やエネルギー源となる炭水化物はもちろん、ビタミン類を多く含み、現代人に不足しがちなミネラルを豊富に含んでいます。また、注目されるポリフェノールや食物繊維も驚くほど豊富です。スープやサラダにとりいれるのもよいですね。
【参考】
「豆の日」普及推進協議会(全国⾖類振興会)
10月の祝日だった「スポーツの日」は、オリンピックの関係で今年は変則となりましたが、秋は体を動かしたくなる季節。秋の空気を吸い込みながら五感で自然を感じ散歩やサイクリングするのも気持ちよさそうですね。特別なおでかけをしなくても、お気に入りの音楽を聴いたり、読書をしたりいつも家で楽しんでいることを外の空気を吸いながらベランダや屋上、庭や近くの公園で、、、というのも楽しそうです。また、新しいスポーツを体験したりチャレンジするにも良い季節かもしれませんね。
今年はささやかながらの開催となる地域は多いと思いますが、本来であれば子どもたちの頑張りや成長を地域のみんなで愛でる運動会もある月です。見ている私たちも元気をもらいますね。
「スポーツの秋」「食欲の秋」「読書の秋」と言いますが、体を動かすこと、食べること、思考やイメージを豊かにすることは、いずれも人の根源的な力や幸福につながる体験。これらが味わえるのも秋の醍醐味と言えますね。コロナ禍で、いつもとは違う楽しみ方を発見される方もいるかもしれません。
10月は神嘗祭やハロウィンなど収穫に感謝する行事が行われます。
神嘗祭は、収穫の初穂を、伊勢神宮におさめ、収穫の喜びと感謝をわかちあう行事です。
ハロウィンは、古代ケルト人の宗教的な儀式でしたが、今のアメリカでは、秋の収穫を感謝したり喜んだりするイベントとなっています。新しい自分との出会いをイメージさせる死と再生を象徴するような仮装コスチュームや飾りつけも楽しみではありますね。
<野菜など>
きのこの美味しい季節です。しめじ、しいたけ、まつたけ、まいたけ、えのき、エリンギ、マッシュルームなど。
加熱していただくのは基本ですが、マッシュルームは生のままでサラダでいただくこともあります。
かぼちゃ、ぎんなん、さついも、さといも、じゃがいも、青梗菜、蔓紫、冬瓜、むかご、ルッコラ、かぶ、あずき、落花生、ごまなど。
夏の収穫後の貯蔵で甘みがまし、食べごろとなるかぼちゃやとうがん。かぼちゃはハロウィンの代表的な野菜です。神様に備えたものを、火が通りにくいものから順々に「おいおい」「めいめい」鍋にいれて煮込んだためについたとされる「いとこ煮」も美味しいですね。
<果物>
いちじく、かき、かぼす、すだち、かりん、くり、ゆず、りんごなど。
いちじく、かぼす、くり、すだちは10月で旬も終わりでしょうか。いちじく、かきはサラダにいれても彩りがよく美味しいですよ。
<魚、海産物>
いわし、えぼだい、うなぎ、かつお、さけ、いくら、さば、さわら、さんま、はたはた、はも、ぼら、いせえび、毛ガニ(各地を移動)
【参照】
旬の食材カレンダー
今月も、自分らしく楽しみ頑張れる月となりますように。良い秋をお過ごしください。