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服装選びのポイントを押さえるために、まずは10月の気候の特徴をチェックしてみましょう。
10月は秋雨前線の影響がだんだんと弱まる一方、移動性高気圧に覆われて晴れる日が多くなります。いわゆる「秋晴れ」になる日は、空気もからっと乾いていてさわやかな一日になるため、薄手でレジャーや行楽を楽しむ人も増えてきます。ただ、日差しの暖かさを感じられる時間は短く、夕方になってくると急激に冷え込みが強くなってきます。そのため、日が落ちてから帰宅する方や、朝早くに出かける方は、きちんとした防寒対策が必要になります。
10月の気候の特徴を踏まえつつ、服装選びのポイントを上旬・中旬・下旬の3つの時期に分けて解説します。
■10月上旬はやや厚手のトップス一枚の着こなしがおすすめ
10月上旬は9月ほどの暑さに見舞われる心配はないものの、地域によっては日中の最高気温が25℃前後まで上がる日もあります。ただ、日が落ちてくる夕方以降になると、たとえ晴れた日でもぐっと気温が下がり、肌寒さを感じるようになります。特に風が強い日は、日中でも涼しさを通り越して冷えを感じやすくなりますので、スウェットパーカーやニットなど、やや厚手の長袖トップスを着こなすのがおすすめです。重ね着をしたいときは、逆に薄手のトップスを2枚組み合わせると、日差しがある日でも涼しく過ごせます。
なお、秋雨前線がまだ停滞している場合は、ぐずつく天気が続くこともあります。前線が活発化すると大雨が降ることもありますので、こまめに予報をチェックし、必要に応じて撥水性のアウターやレインコートを持参しましょう。
■10月中旬はライトアウターで体温調節を!
10月中旬は移動性高気圧や、複数の高気圧が帯状に広がる「帯状高気圧」に覆われて、からっと晴れる日が増えてきます。晴れた日の昼間は、地域によっては汗ばむ気候になることもあり、10月上旬と同じ格好でも快適に過ごすことができます。ただ、そのぶん放射冷却によって朝晩の冷え込みは厳しくなりますので、夕方以降や朝のお出かけにはライトアウターを使った防寒が必要です。具体的には、やや厚手のカーディガンや、さらっと羽織れる薄手のコート、マウンテンパーカーなどを上手に活用するのがおすすめです。
■10月下旬はジャケットやコート、あったか小物で防寒対策
10月下旬になると、日によっては昼間でも肌寒さや冷えを感じることが多くなります。日差しのある日でも、うっかり薄手で出かけると体が冷えて体調を崩す原因になってしまいますので、アウターやインナーでしっかり防寒対策することが大切です。アウターにはカーディガンよりもトレンチコートやコーデュロイジャケットなど、しっかりめの上着を羽織った方がよいでしょう。
一方、インナーにはニットやなどのあったか素材を合わせたり、タートルネックやハイネックで首元をカバーしたりすると、長時間外出していても冷えを感じにくくなります。特に気温が下がる朝晩は、ネックウォーマーやマフラー、ショートブーツなどの小物を組み合わせると、首元や足元の冷え対策になります。
日本は南北に長い島国なので、同じ10月でも地域によって気温に大きな差が出ます。以下では気象庁のデータをもとに、主な地域における10月の日最高気温・日最低気温の平均をまとめてみました。[注1]
札幌:16.4℃、8.0℃
仙台:19.8℃、11.9℃
東京:22.0℃、14.8℃
大阪:23.7℃、16.0℃
福岡:23.7℃、16.0℃
那覇:28.1℃、23.5℃
札幌や仙台などに代表される北日本では、日最高気温の平均が20℃を下回る一方、東京以西では日最高気温の平均は20℃を超え、日最低気温も15℃前後となっています。特に北日本では、朝晩は冬並みの防寒対策が必要になりますので、そろそろ薄手のものはしまって、厚手の服装にシフトする時期といえます。
一方、関東以西では、ライトアウターと組み合わせればまだまだ薄手の服も活躍できますが、多くのところで日最低気温と日最高気温の差が大きくなりますので、昼間の暖かさに惑わされず、朝晩は暖かい服装を選ぶようにしましょう。
[注1]気象庁:過去の気象データ検索
10月は移動性高気圧や帯状高気圧に覆われて、気持ちよく晴れる日が増える時期です。一方で、夏場とは異なり、朝晩の気温差が大きくなる時期でもありますので、日が落ちた後や朝早い時間帯に外出するときは防寒対策が必須です。特に北海道・東北地方や、日差しのない曇りの日、風の強い日などは、厚手のアウターやあったかインナーでしっかり冷え対策して出かけるようにしましょう。
天気予報専門メディア「tenki.jp」では、その日の予想天気や気温に合わせて、朝・昼・夜の時間帯ごとに最適な服装を提案する「服装指数」を公開しています。毎日のお出かけや週末の行楽の服装選びにぜひご活用ください。