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水着は家庭用洗濯機で洗うことも可能ですが、海またはプールに入った後の水着をそのまま持ち帰るのはおすすめできません。海水の塩分や、プールに含まれる塩素を付着させたまま長時間放置すると、生地の傷みや変色の原因となるためです。
また、濡れたままの水着をビニール袋などに密閉して持ち帰ると、においが染みついてなかなか取れなくなりますので、海やプールから上がって水着を脱いだら、その場でまず水洗いしましょう。その後、自宅であらためて洗濯すれば、水着に余計なダメージを与えずにお手入れすることができます。水着を現地で水洗いする方法と、自宅で洗濯する方法にはそれぞれコツがありますので、次節以降でくわしく説明します。
海またはプールから上がり、水着を脱いだ直後に水洗いするときの手順とポイントを説明します。
■1. 流水で洗う
水着を脱いだら、現地にある水道でざっと水洗いします。プールの場合、色落ちやダメージの原因になる塩素はなるべく早めに落としたいので、水着を脱いだらすぐに流水で洗いましょう。一方、海で遊んで水着に砂が付着している場合は、ある程度生地を乾かしてからの方が砂を落としやすくなります。砂は手で払うよりも、少し生地を引っ張りつつ、指で軽く弾いていくのがおすすめです。
■2. 大判のタオルではさみ、水気を拭き取る
濡れた水着を雑巾のようにぎゅっと絞ると、型崩れや生地を傷める原因となります。水洗いを終えたら、水着を両手で丸めて軽く水気を絞った後、大判のタオルではさみ、上からぽんぽんと叩いて水気を拭き取ります。
■3. 乾いたタオルに包んで持ち帰る
タオルである程度水気を拭き取ったら、別の乾いたタオルに包んで持ち帰ります。生乾きの水着をビニールなどに入れて持ち帰ると、雑菌が繁殖して嫌な臭いがつく原因となるので要注意です。
水洗いした水着を自宅に持ち帰ったら、なるべく早めに2回目の洗濯を行いましょう。以下で、洗濯機で洗う場合と、手洗いする場合のコツについてそれぞれまとめました。
■洗濯機で洗う方法
水着の洗濯表示に「洗濯可」のマークがある場合は、家庭用洗濯機で洗うことができます。手順としては、水着を洗濯ネットに入れ、「ドライコース」や「ソフトコース」「手洗いコース」などでいつも通り洗濯するだけです。水着の生地は意外とデリケートなので、洗剤はおしゃれ着洗い用のものを使用し、すすぎは1回、脱水時間も短めに設定するのがポイントです。
■手洗いする方法
洗濯表示に「手洗い可」のマークがある水着は、洗面器やバケツを使って手洗いしましょう。
まず洗面器に水を張り、適量のおしゃれ着洗い用洗剤を溶かします。水着を洗面器に入れたら、水中で押す→浮かすを繰り返す「押し洗い」をするか、水着を前後左右に動かす「振り洗い」で汚れを落とします。ゴシゴシと強くこすると、生地が傷んだり、色落ちしたりする原因になりますので、優しく洗うことを意識しましょう。
丁寧に洗ったら、一度洗面器の水を流し、きれいな水に入れ替えてから、同じように押し洗い・振り洗いをしてすすぎます。あとは洗濯ネットに入れ、洗濯機で30秒ほど脱水すればOKです。
なお、生地へのダメージが気になる場合は、洗濯機・手洗いともに脱水の過程は省いてもかまいません。もともと水着は撥水性が高いので、水洗いした後と同じように大きめのタオルに包んで丁寧に水気を拭き取れば、あとは自然乾燥だけで対処できます。
せっかく正しい方法で洗濯しても、干し方が間違っていると型崩れを起こしてしまう可能性があります。洗濯を終えたら、水着の形を整え、直射日光が当たらない場所で陰干ししましょう。平らなところで平干しするのが理想ですが、スペースがない場合はハンガーにかけて吊り干ししてもOKです。
なお、洗濯ばさみを使うと生地に跡がついてしまうので、ピンチハンガーを使って干すのはあまりおすすめできません。セパレートタイプの水着を干すときは、2つに折りたたんで普通のハンガーに掛けるようにしましょう。
水着は、海水の塩分やプールの塩素にさらしたまま長時間放置すると、生地が傷んだり、色があせたりする原因となります。水着を脱いだら、その場で水洗いし、塩分や塩素を落としてから持ち帰るようにしましょう。自宅に戻ったら、洗濯表示を確かめてから洗濯機で洗うor手洗いすると、汚れをきれいに落とすことができます。晴れて空気が乾燥している日なら、タオルで水気を拭き取ってから陰干しするだけで乾かせますが、そうでない日は30秒ほど脱水にかけてから部屋干しするのがおすすめです。
屋外と室内のどちらで干すか迷ったら、天気予報専門メディア「tenki.jp」の洗濯指数を確認しましょう。洗濯物の乾きやすさや、予想される天気・気温・降水確率を一目でチェックすることができます。