冬は他の季節に比べて洗濯物が生乾きになりがちです。生乾きの洗濯物は独特の嫌なニオイがしますし、カビや黒ずみが発生する原因にもなりますので、しっかりと生乾き対策をしましょう。
今回は、冬の洗濯物が生乾きになりやすい理由や、生乾きを防ぐための対策についてまとめました。


冬の洗濯物が生乾きになりやすい理由

最も効率よく洗濯を乾かす方法は、気温が高く、かつ湿度の低い日に、風通しの良い場所で日光に長く当てることです。冬場は空気こそ乾燥しているものの、気温が低いため、洗濯物が乾くスピードはどうしても遅くなります。
室内で部屋干しすれば、屋外よりも気温は上がりますが、洗濯物自体の湿気によって湿度が高くなってしまうため、やはり生乾きになってしまいがちです。生乾きの洗濯物は雑菌が繁殖しやすく、いわゆる「生乾き臭」を発生させる要因になります。

■乾いた?乾いていない?見分けにくさも生乾きの原因に!
洗濯物が生乾きになるもうひとつの原因は、乾いているかどうか見分けにくいことにあります。特に外干しした洗濯物は、取り込むときにひんやりしていることが多いですが、単純に冷えているだけなのか、あるいは生乾きなのか、ちょっと触っただけでは判断することができません。生乾きに気付かないままタンスやクローゼットに衣類をしまってしまうと、生乾き臭やカビの原因となってしまいますので要注意です。


冬の洗濯物の生乾きを防ぐための対策

では、冬の洗濯物の生乾きや、嫌なニオイを防ぐにはどうすればよいのでしょうか。生乾きの原因をふまえ、有効な対策法を7つご紹介します。
■1. 洗濯が終わったらすぐに干す
脱水が終わった洗濯物をいつまでも放置していると、洗濯槽に湿気がこもり、雑菌が繁殖しやすくなります。洗濯が終わり次第、直ちに衣類を取り出して乾かすことを意識しましょう。
■2. 十分な間隔を空けて干す
洗濯物同士をぎゅうぎゅうに詰めて干すと、風通しが悪くなり、洗濯物が乾きにくくなります。洗濯物と洗濯物の間は十分な間隔を空け、風が通りやすい環境を整えましょう。
■3. 洗濯物の干し方を工夫する
洗濯物は空気に触れる面積が大きいほど早く乾きやすくなります。タオルは折りたたんだりせずにきちんと広げて干す、スカートやパンツはウエスト部分を広げて筒状に干すなど、なるべく空気に触れる面積が大きくなるよう工夫して干しましょう。
■4. エアコンやサーキュレーターを活用する
エアコンやサーキュレーターで風を送ると、室内の空気が循環し、早く洗濯物を乾かすことができます。サーキュレーターは首振りにし、洗濯物にまんべんなく風が当たるよう調節すると、より乾燥効率がアップします。
■5.除湿器を使用する
除湿器を使用すると、室内の余分な水分が減り、洗濯物が乾きやすくなります。除湿器そのものには空気を循環させる機能はありませんので、エアコンやサーキュレーターとの併用がおすすめです。
■6. 外干しした洗濯物は室温で1時間ほど温める
外干しした洗濯物はすぐに畳まず、取り込んだ後、室内でしばらく干しておきましょう。1時間ほど経って衣類に残った微量の水分が抜けたら、温かい部分をさわって濡れていないことを確認し、タンスやクローゼットにしまいます。
■7. 部屋干し専用の洗剤・柔軟剤を使用する
部屋干し専用の洗剤や柔軟剤には、雑菌の繁殖を防ぐ除菌・抗菌作用があります。生乾き臭を防ぎたいのなら、冬の間はいつもの洗剤・柔軟剤から部屋干し専用のものに切り替えることをおすすめします。


冬の洗濯物は外干しと部屋干しどっちがいい?

全国の主婦を対象に実施したアンケート調査によると、冬の洗濯物を「部屋干しする」と回答した人は26%、「外干しする」と回答した人は14%で、部屋干しする人の割合が多いことがわかります。[注1]気温が低く、地域によっては雪が降る可能性もある冬は、外干ししても生乾きになりやすいため、最初から部屋干しする方が多いようです。
ただ、冬場でもよく晴れた日なら、日光に当てた方が洗濯物も乾きやすくなります。外干しは部屋干しに比べて湿気がこもりにくいので、洗濯物の生乾きや室内の結露を予防できるところが利点です。曇りや雨、雪など天気の悪い日は最初から部屋干しするのがおすすめですが、終日晴れているときは屋外に干して、十分日光を当てた方がよいでしょう。
ただし、冬場は夕方になると気温が下がってくるので、外干しする場合は、たとえ日が落ちきっていなくても、早めに洗濯物を取り込むことをおすすめします。
[注1]Electrolux:乾きにくい冬!洗濯物はどう干してる?


冬の洗濯物は生乾き対策が必須!

気温が低い冬は洗濯物が生乾きになりやすいので、短時間で乾かすための工夫が必要です。洗濯物を干すときは十分な間隔を空ける、エアコンやサーキュレーター、除湿器を活用するなどの対策を行い、洗濯物の生乾きを防ぎましょう。終日晴れる予報ならば、日光に当たる外に干した方が効率よく乾かすことが可能です。
天気予報専門メディア「tenki.jp」では、洗濯物の乾きやすさが一目でわかる「洗濯指数」も公開しています。外干しするか、部屋干しするかで迷った際にはぜひご活用ください。

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 冬の洗濯物は生乾きになりがち!嫌なニオイを防ぐ7つの対策