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「乾燥注意報」とは空気の乾燥によって火災が起こる恐れがある場合にその旨を注意して行う予報で、これからの時期発表される機会が増えていきます。基準には「最小湿度」と「実効湿度」の2つがあります。「最小湿度」とはその日で一番小さな湿度のことです。実効湿度とは木材の乾燥具合を表すというもので、前日・当日の平均湿度を示します。場所によって基準の値はさまざまですが、例えば東京では最小湿度25%以下、実効湿度50%以下になると乾燥注意報が発表されます。秋から冬に向けては晴れて空気の乾燥が進み、風も強くなるため火災が起こりやすい気象条件になります。火を取り扱う機会も増えるので、より一層注意が必要です。
住宅地などで起きる火災と山や森林で起きる火災は原因が異なります。住宅地ではタバコの火の不始末やキッチンの火の元やアイロンの放置、これから使用頻度が増えるストーブなど生活の中の不注意で火災に繋がることが多くあります。住宅防火のポイントは、
①タバコの火はしっかり消す
②料理の際はその場を離れない
③暖房器具のまわりに燃えやすい物を置かない
などです。また、この機会に消火器の設置や点検なども行い防災意識を高めるよう心がけましょう。
2019年末に起きたオーストラリアの大規模火災は記憶に新しい方も多いと思います。過去の例にない規模と激しさで、10億匹以上の動物が命を落としました。原因は諸説ありますが、森林火災の原因は自然発火、もしくは人為的要因のどちらかです。
人為的要因なら焚き火やたばこの不始末などが火種となって燃え広がります。
さらに火種が生まれたときにフェーン現象が起こると一気に燃え広がって森林火災へと発展するのです。秋はキノコ狩りや秋キャンプ、焚き火など山で火を扱う機会もあると思います。
その際に気を付けてほしいのは、
①火を使っている時は目を離さない
②使用後はしっかり消火する
③たばこはしっかりと消して投げ捨てない
などを心がけることです。森林火災は燃焼によって大量に二酸化炭素を放出するだけでなく、二酸化炭素を吸収する植物そのものを焼失させるため、二重で地球温暖化へ悪影響となります。人為的要因の火災であれば、1人1人の意識で火災発生を未然に防ぐことができるはずです。私たちにもできることを日頃から取り組んでいきましょう。