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そこで今回は警察相談ダイヤル#9110の役割や、110番との違いについてわかりやすく解説します。実はとても頼りになる相談ダイヤル、困ったときに助けてもらうために、何ができるのかを知っておきましょう。
まずは#9110と110番との違いについて、ご紹介していきます。
110番:緊急事件や事故の受付
#9110:緊急の応対を必要としない警察への相談
交通事故が発生した場合や、泥棒に入られたというような場合には、できるだけ早く警察に対応してもらう必要がありますので、110番に電話します。この110番への通報件数は1年間で約900万件あり、国民の14人に1人が通報した計算になります。
ところがこの110番への通報のうち、2割が緊急性のない問い合わせになっており、緊急を要する通報への対応を遅らせる原因になっています。その結果、事件や事故の被害が拡大する可能性もあるため、急ぎではない問い合わせを#9110で受け付けています。
使い方は簡単で、電話番号の「#」を押してから「9110」をプッシュすれば、電話をかけたエリアを管轄する警察本部などの窓口につながります。ただしダイヤル回線や一部のIP電話では利用できませんので、その場合には各都道府県の警察総合相談電話番号を使いましょう。
110番は無料ですが、#9110や警察総合相談電話番号は通常の電話料金がかかりますので、ご注意ください。
【参考】
第2項 事件・事故への即応|警察庁
警察に対する相談は警察相談専用電話 #9110へ|政府広報オンライン
#9110と110番の違いを把握したところで、具体的に#9110でどのような相談ができるのかについてご紹介します。犯罪防止につながる内容であれば、基本的にはどのような相談でも対応してもらえますが、例としては下記のような相談内容があります。
電話相談でできる内容
・ストーカー
・DV
・悪質商法
・オレオレ詐欺
・近隣トラブル
・迷惑行為
これらの相談を警察安全相談員が受け、状況に応じた対応をしてくれます。相談内容にもよりますが、関連する警察の部署と連携し、アドバイスをくれたり、トラブル相手がいる場合には相手への警告や検挙などの必要な措置をとってもらえたりします。
例えば、ストーカー被害で悩んでいる場合には、防犯ブザーの貸与や、相談者の自宅近くの警戒活動を実施するなどの対応を行ってくれます。被害が深刻な場合には、ストーカー相手を検挙することもあります。
警察で対応しきれない法的なトラブルの場合には、法テラスを紹介されることもありますが、警察で対応できることに関しては、親身になって対応してもらえるのが#9110です。「こんなこと警察に相談しても大丈夫かな?」と思うようなことでも、まずは電話相談してみてください。
ただし110番と違って24時間対応ではなく、平日のみの対応となっています。時間帯によってはつながりにくいこともありますので、その場合には時間を変えてかけ直してみましょう。
受付時間:平日 8:30~17:15
※各都道府県警察本部によって異なります。
私たちが生活をしていく中で、誰もが大なり小なり悩みごとを抱えています。自分で解決できるような悩みであれば問題ないのですが、自分だけではどうしようもない悩みを1人で抱えてしまう人もいるかと思います。そういうときは、思い切って周りの人に相談しましょう。
「相手に迷惑がかかるのでは?」「こんなことで悩んでいるのを知られたくない」そんな心理が働いて、時間が解決してくれるのを待つか、自分でなんとか乗り切ろうとしてしまいがちですが、誰かを頼ることは恥ずかしいことではありません。
大事なのは解決に向けて動くということです。自分が信頼できる人に相談してみる。それだけで気持ちが楽になることもあります。
でもやっぱり、親しい人には相談しづらい。そういうときのために、警察相談ダイヤル#9110があります。基本的には警察が関与できる内容の相談に限られますが、配偶者からの暴力やいじめ問題など、身近に起きる様々なトラブルに対応してもらえます。
警察相談の日はそんな相談窓口である#9110を、1人でも多くの人に知ってもらうための日ですので、ぜひ#9110の存在を周りの人にも教えてあげてください。