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今回は、美味しいジンジャーシロップの作り方、楽しみ方をご紹介します。美味しく、楽しく水分補給して、スッキリと爽やかに毎日を過ごして下さいね。
「ヒトの体は水分でできている?」これはあながちウソとは言えませんが、体重に対しての水分量は、新生児であればおよそ70〜80%、成人では50〜70%とばらつきがあります。体の中での水分の働きは様々で、体温調節や筋肉を動かす、血液として全身を廻って栄養を届けたり、老廃物を体外に排出したり、というのが主な働きです。体内の水分は、これらの様々な働きによって、成人の場合1日におよそ2L程度失われています。汗をかいたり運動したりすると、さらにその量は増えます。そこで大切になってくるのが『水分補給』です。どのような『水分補給』の仕方がよいのかを挙げてみます。熱中症などに気をつけている方はご存知かもしれませんが、あらためて一読してみてくださいね。
☆「こまめに」摂ろう
一度にたくさんの水分を摂取しても、体はうまく吸収することができません。「こまめに」少しずつ摂るように心がけましょう。
☆「意識をして」摂ろう
「喉が渇いたので、水分を摂る」のはごく自然な流れかと思いますが、この時すでに水分量がかなり低下している場合もあります。また作業中などは気付きにくいものです。意識をして摂るようにしましょう。
☆『塩分』と『ミネラル』も摂ろう
大量に汗をかくと、塩分やミネラルも同時に失われます。暑い時期などはスポーツドリンクや食事などで意識して摂取するように心掛けましょう。
今回は、体を温める作用のあるしょうがをメインに、スッキリ爽やかなアクセントをもたらすレモン・ライムを使ってシロップを作ってみましょう。材料も手軽に手に入りますし、簡単ですので、ぜひ、挑戦してみてください。自分で作ればアレンジも自在、安心、別格の飲み物になりますよ。
作ってから、4〜5日が飲み頃になります。保管の状態にもよりますが、1ヶ月を目安に飲み切りましょう。
まずは、『基本のジンジャーシロップ』作りからです。
<材料>
しょうが 200g
はちみつ、もしくは砂糖 200g
水 200ml
カルダモン 4〜5粒
シナモンスティック 1本
クローブ 10粒
<作り方>
1. しょうがを皮付きのまま、細かい千切りにします。
2. 鍋にしょうが、はちみつ(砂糖)、水を入れて、弱火にかけます。
3. 20分ほど火にかけて、およそ半分程度まで煮詰めたら、残りの材料のスパイスを加えます。さらに5分程度煮詰めます。
4. 火を止めて、そのまま常温で冷まします。
アクセントにする『レモンシロップ』と『ライムシロップ』もそれぞれ作っていきます。
<材料>
上で作った『基本のジンジャーシロップ』
レモン 10個
ライム 10個
砂糖 レモン・ライムと同じ重量
<作り方>
事前準備として、レモン用・ライム用に保存瓶を2本用意します。1.5L程度の大きさのものがおすすめです。煮沸消毒をしておきましょう。
1. レモン、ライムを洗います。
2. 5mm幅程度の輪切りにします。
3. レモン用・ライム用の保存瓶に、それぞれ果実と砂糖を交互に重ねて、最後は残った砂糖で蓋をするように重ねていきます。
4. 『基本のジンジャーシロップ』を半量ずつ、それぞれの瓶に加えます。冷暗所で保管しましょう。
5. 作ってから2〜3日したら、清潔なスパチュラなどで混ぜるか、瓶を振って、全体が混ざり馴染むようにしましょう。
6. 作ってから4〜5日して、果実が程よく漬かっているようなら出来上がりです。
待ちに待ったシロップを早速、飲んでみましょう。水やお湯、炭酸水などで割るのが王道でしょうか。せっかく作ったシロップをさらに楽しむ大人のアレンジを中心にご紹介します。また、レモンの爽やかさとライムのスッキリ感の違いなども楽しんでみてくださいね。
☆+ビール=ジンジャービール
冷蔵庫でよく冷やしたグラスに、シロップ20mlを入れます。炭酸水60ml、ビール100mlをそれぞれ静かに注ぎ入れ、マドラーなどで縦にひと混ぜします。シロップの果肉を一枚飾って、出来上がりです。
☆+ワイン=ジンジャーワイン
ワイングラスに氷を入れて、シロップ40mlを入れます。炭酸水70ml、ワイン70mlを入れて、マドラーで縦にひと混ぜします。シロップの果肉を一枚飾って、出来上がりです。ワインはどんな種類でもよいですが、シロップに甘味があるので、甘すぎないものがおすすめです。
☆+ウイスキー=ジンジャーハイボール
グラスに氷を入れて、シロップ40mlとウイスキー40mlを入れます。炭酸水100mlを静かに注ぎ入れて、マドラーで縦にひと混ぜします。シロップの果肉を一枚飾って、出来上がりです。
☆+ウオッカ=モスコミュール
グラスに氷を入れて、シロップ40mlとウオッカ40mlを入れます。炭酸水80mlを静かに注ぎ入れて、マドラーで縦にひと混ぜします。シロップの果肉を一枚飾って、出来上がりです。王道はライムシロップを使いますが、レモンも、風味の甘さが引き立って美味しいですよ。
<番外編>
料理にも、もちろん使えます。お砂糖の代わりに使うイメージです。一番のおすすめは、やっぱり『しょうが焼き』!しょうがなどの果肉も細かく刻んで、いつものタレに加えてみてください。他にも、『ワカメときゅうりの酢の物』に加えると、果実のまろやかさが加わって美味しくなります。蒸し鶏のつけダレに醤油とごま油と合わせるのもおすすめです。
飲むだけでなく、食べることもできる、もはや万能調味料の『ジンジャーシロップ』。季節を問わずに使えます。家族に好評すぎて、あっという間になくなる、なんてこともあるかもしれません。お試しあれ。
参考
大塚製薬:効率的な水分補給
タニタ:健康のつくりかた
四季dancyu/プレジデント社