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五行では、春に木気、夏に火気、秋に金気、冬に水気を割り当てて、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間の季節の変わり目に、土の気を割り当て「土用」としています。土の気は乱れやすいため「土用」「土旺用事」の期間は土を掘る、いじるなどの土木工事や農作業を控え注意を要すとされてきました。夏の土用は、例年であれば梅雨が明け、夏の暑さ本番時期。そんな時期に、鰻を食べると夏負けしないと「土用の丑の日」のキャッチコピーを考えたのが平賀源内というのが通説です。
もう頂きましたか、鰻?今年は「一の丑」「二の丑」があり、二の丑は8/2。
さて、夏の土用に食べたら良いとされるものは、「う」がつくものならよいそうで「うま(馬肉)」「う(牛肉)」「うさぎ」「うどん」「うり」「梅干し」などが挙げられています。
本日7月30日は「梅干しの日」。「梅干しを食すと難(7)が去る(30)」という言い伝えに基づき、作られました。梅干し料理をSNSにアップして楽しみながら毎年食している方もいるようです。本日は、梅干しの魅力に迫ります。
古来より梅干しは、疲労を回復し胃腸を整える作用があることで知られています。「梅はその日の難のがれ」ともいわれ、また日の丸弁当のように殺菌の作用も知られていますね。
「梅干しの日」は、和歌山県みなべ町の東農園が2004年に定めました。さらに、みなべ町や田辺市などでつくる「紀州梅の会」では、梅の収穫・加工を始める6月6日を「梅の日」として、毎年京都の上賀茂神社と下鴨神社に青梅を奉納してきました。今年もまた、梅産業の発展と人々の健康、そしてコロナ終息とますますの人々の健康を祈願して奉納されました。
梅干し作りでは、夏の土用の晴天が続く日に、漬けた梅を天日干しし、太陽の力で最終の仕上げをする時期でもあります。干した後、味が馴染み美味しくいただけるまでにあと数か月かかりますがその後は、3~4年保存がきくものもあるとか。10月には、また来年の豊作を祈願し梅干しを奉納するのだそうです。梅干しができるまでの工程はこちらを参照ください。
参考
紀州田辺梅干協同組合「梅干ができるまで」
梅干しを、簡単にお茶漬けや冷や汁としていただくのもいいですね。うどんにいれても元気の出る朝ごはんになりますよ。
おかかと梅は鉄板ですが、じゃこと梅もおすすめです。カリカリジャコ梅ごはんはいかがでしょう?お弁当や朝ごはんにも合う一品です。
【作り方】
1. 小さめのフライパンにサラダ油を弱火で熱し、ちりめんじゃこを揚げるように炒めます。香ばしくキツネ色になるまで炒めたら、仕上げに鍋肌から少量のしょうゆを入れ、ちりめんじゃこに絡めてから火を止めます。
2. 梅干しは包丁で小さめのそぎ切りにし、ご飯をボウルに入れ、梅干しを加えて混ぜ合わせます。カットした青じそやゴマを混ぜてもよいですね。
3. ご飯の上に盛り付けて完成!
※梅干しはカリカリ小梅をカットして後から加えてもよいし、ふっくら大きめの梅干しを炊飯器に一緒にいれて炊きこんでもおいしいですよ。
例年であれば、梅雨が明ける今の時期に、職場の仲間や友人と暑気払いの集まりが始まっているかもしれません。今年は自粛ですが、おいしくて手間のかからないおつまみレシピを披露しあい、家飲みライフを楽しむ方もいらっしゃるのではないでしょうか?梅肉に大葉やチーズを加え、春巻きの皮やお肉で巻いて、焼いたり揚げたりしてもおいしいですね!
サラダや野菜のあえ物などいつもの一品メニューに、梅肉をいれるだけで、見た目も味も変わります。たくさんのレシピがあり、いずれも作るのが楽しくなりそうです。
参照
キッコーマン梅・梅干しレシピ
「梅水晶」とはサメの軟骨を加熱処理して、千切りに刻んだものに梅肉と調味料を和えたもの。半透明のサメ軟骨に梅肉を和えて、うっすらとピンク色に染まる様子が水晶のように綺麗です。コリコリとした食感と梅肉の爽やかな風味と酸味、この味わい、お酒のアテにたまりません。もちろん、ご飯のおともやお寿司にも!
宮城県気仙沼漁港で主にとれる希少なサメの軟骨、機会があればお取り寄せなどしてみてくださいね。
まだまだ続く暑さと湿気。セルフケアとおいしい食事でこの夏も元気に乗り切りたいですね。