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泥の中から美しく咲く姿から優れた人材の象徴とされ、インドでは聖者の花、中国では君子の花と呼ばれ愛されて来た蓮の花。江戸時代に一大園芸ブームを巻き起こし、今も園芸品種として進化を続けている朝顔。
この2つの花を一度に楽しめるのが三渓園で毎年恒例の早朝観蓮会と朝顔展です。今年も感染症対策のもと開催されます。朝の散策でリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
蓮は、創設者の原三溪が殊のほか好んだ花です。園のシンボルである三重塔を背景に広がる景色は、さながら別世界に迷い込んだよう……三溪が眺めた往時の雰囲気を感じることができそうですね。
蓮の開花期間は3~4日ほどと言われます。三渓園では蓮が見ごろを迎える土日祝日限定で公開しています。今年は7月18日、19日、23日、24日、25日、26日、8月1日、2日の8日間です。
蓮は、開花状態によって咲き始める時間が少しずつ違う特徴があります。1日目は未明から咲く練習のように短い時間咲き、2日目は6時頃からお昼近くまで咲きます。3日目、咲いた花は閉じずに翌日を迎え、4日目には花びらを散らしハチスを残して来年へと命を繋ぎます。それぞれの開花状態を一度に鑑賞するには6~7時くらいが見ごろの時間になりますので、朝6時からの早朝観蓮会は醍醐味を味わえる時間帯ですね。
花だけでなく、蓮の葉脈を使った「蓮の葉シャワー」も楽しみの一つです。蓮を余すことなく楽しみ、蓮と朝の氣に心身ともに癒されましょう!
※蓮の葉の体験イベントは感染症対策のため中止となります。
詳細は公式サイトよりご確認ください。
毎年恒例の朝顔展、今年の展示は7月27日〜31日の5日間です。横浜の愛好家が丹精込めて育てた約200鉢の中から、毎朝三渓園で厳選して約30~40鉢を外苑 月影の茶屋および中央広場に展示します。
20センチにも及ぶゴージャスな大輪朝顔の数々をはじめ、江戸時代から進化を続ける変化朝顔はこれが朝顔?と思うほどに個性的です。さらに日本の朝顔の原種と言われる北京天壇の清楚さも見逃せません。いずれも甲乙つけがたい可憐な風情の競演です!北京天壇は9時を過ぎるとしぼみ始めますので、開園後早めにご覧くださいね。
鉢に咲く花はもちろんですが、水に浮かべた朝顔もまた魅力的です。毎朝厳選する際に、飾りきれない鉢から見ごろの花を摘み取って水に浮かべる、とても贅沢な演出です。これから暑い日が増えていく中、涼を感じるだけでなく、育てた愛好家の方たちの想いと共に水面を漂っているかのようですね。彩りの妙もぜひご堪能ください!
【早朝観蓮会】
・開催日
2020年7月18日(土)、19日(日)、23日(木・祝)、24日(金・祝)、25日(土)、26日(日)、8月1日(土)、2日(日)
・時間
午前6:00~8:30
・場所
外苑 蓮池周辺
【朝顔展】
・開催日
2020年7月27日(月)~7月31日(金)
・時間
9:00~12:00
・場所
外苑 月影の茶屋および中央広場
・展示内容
大輪朝顔、変化朝顔など約200点より厳選の約30~40点
この他、園内の茶屋で早朝限定メニューやそれぞれの花のプレゼントもあります。詳細は三渓園の公式サイトよりご確認下さいね。
素敵な夏の朝をお楽しみくださいませ!