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こんな時だからこそ、空を見上げて気分をリフレッシュしましょう!皆さんの家の窓からでも探すことができる「大気光象」の見つけ方【上級編】をご紹介します!
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、家で過ごす時間が増えていることから、多くの方が空の変化に気が付かないようになっているのではないでしょうか。
【初級編】と【中級編】に引き続き、"空に映る光のアート"として、皆さんの家の窓からでも探すことができる「大気光象(大気光学現象)」の見つけ方【上級編】をご紹介します!
今回もここで紹介する現象や写真は、全て私たち気象予報士が、これまでの日常生活の中で見つけることができたものばかりです。
レアな現象もありますが、出現頻度が低いほど、見つけた時の感動は本当に素晴らしいものです。この機会に、窓を開けて空を見上げる習慣をつけてみるのも良いですね。
なお、太陽の近くで見られる現象もありますので、観察するときにはサングラスをかけたり、手や建物などで上手に太陽を避けたりしましょう。
実はよく見られるのに意外と知られていないのが、「幻日」です。
幻日は、氷の粒でできている上層の薄い雲などに太陽の光が当たって屈折することによって発生します。太陽と同じ高度に、虹のように色が分離した光が現れます。
太陽高度に関係なく出現しますが、朝や夕方の方が空の明るさが暗いため、幻日が目立つようになり見つけやすいです。
出現頻度は比較的高いのですが、あまり目立たないので見逃されてしまう現象のひとつです。注意して観察してみましょう!
少しレアな大気光象の中でも、人気の高い傾向にあるのが「環天頂アーク」です。その名の通り、天頂付近に弧を描くように現れる現象で、虹が逆さまになったように見えることから「逆さ虹」と呼ばれることもあります。
環天頂アークは幻日と同じく、氷の粒によってできる上層のかなり薄い雲に、太陽の光が当たり屈折することで出現します。
色がきれいに分離し、非常に明るく輝いていることもあるのですが、天頂付近に現れるため、出現していても気付かれないことが多い現象です。上層の薄い雲が空を覆っている時には、空の上の方も注意して見てみてください。
環天頂アークに似ている現象に「環水平アーク」があります。
環水平アークは、環天頂アークとは逆に、水平線付近に地面と平行に見られる現象です。太陽の高度が高くないと出現しないため、観測のチャンスは春から夏の正午を中心とした時間帯と限られています。
かなりレアな現象のため、見つけたらとてもラッキーです。発見したら、ぜひカメラにおさめておきましょう!