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今年の夏休みも残り僅か、お天気も秋の気配を感じる日が少しづつ増えてきました。夏の思い出作りに、ベルばらの日の今日はお姫様気分の映画を観るのはいかがですか?
巨匠、フランシス・F・コッポラの娘、ソフィア・コッポラの監督作、2006年公開のアメリカ映画「マリー・アントワネット」。史実を元に描かれてはいますが、14歳の若さでフランスに嫁いだアントワネットの豪華絢爛なライフスタイルがカラフルな映像美で描かれ、伝記映画と言うよりは、おしゃれな青春映画で、公開当時は賛否両論が巻き起こりました。筆者はロードショウで観ましたが、当時ファッション界のアイコンでもあった、ソフィア・コッポラのセンスあふれる世界観が存分に発揮され、衣装やインテリア、音楽全てがポップでおしゃれ、まるで豪華なファッション雑誌をめくるような気分で観たのを覚えています。主人公アントワネットを演じた、ファッションモデル顔負けのスリムでスタイル抜群のキルスティン・ダンストも当時おしゃれセレブとして大人気でした。次から次へと豪華なドレスをまとい、観客をお姫様気分にしてくれました。ドレスだけでなく靴やお菓子にもこだわり抜いたソフィア・コッポラ。公開当時、そんな小道具もよくファッション雑誌で特集が組まれていました。ライトな感覚で楽しめる伝記映画として、夏の疲れが溜まるこの時期、おすすめの一本です。
こちらはフランス王朝ではありませんが、イギリスのアン女王とその女王を取り巻く側近や侍女たちの人間模様を描いた2018年公開の映画です。今年開催された第91回アカデミー賞では多くの部門でノミネートされ、アン女王を演じたオリヴィア・コールマンが見事主演女優賞のオスカーを手にしました。
共にオスカー女優のエマ・ストーン(2016年主演女優賞)とレイチェル・ワイズ(2005年助演女優賞)、と豪華な女優陣が脇を固め、アン女王の寵愛を巡って繰り広げられる身もフタもない攻防は、少女マンガのような展開で時にはコミカルに描かれ観客たちの心をつかみ、アカデミー賞でも大注目の作品でした。イギリス版「大奥」と評する人も。アン女王は、マリー・アントワネットととは違い華やかさには少々欠けていましたが、まわりの人々を振り回す「お姫様っぷり」は中々だったようです。
ヨーロッパ中世の女王を描いた映画は、もうそれだけで女性たちの「お姫様気分」を盛り上げてくれますが、この作品はそれに加え、主要キャスト3人の女優たちの高い演技力も見所だそう。どっしり腰を据えて映画観賞、という日はこの一本もいいですね。筆者も未見なので今度の休日に観てみようと思います。