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あなたは毎日お日さまの光にあたっていますか? 夏のぎらぎらする太陽はお肌の大敵! そのとおりです。でも、太陽なくして地球上の生物は生命を維持していくことは難しいですよね。社会に出て働き始めると昼間太陽の光を浴びることなんてほとんどない、という方も多いと思います。骨丈夫になるためにも、どうか太陽と仲良くなってください。太陽光を浴びることで体内でビタミンDが作られカルシウムの吸収率が上がるのです。せっかく食事で摂取したカルシウムもビタミンDが不足していると体内に取り込むことができないのです。子供の頃、昼間外で思いっきり動き回り遊んでいた時のことを思い出して下さい。子供がなぜ元気なのか? こうして考えるとよくわかりますよね。
だからといって夏の太陽をむやみに浴びるのは、お肌にもからだにも良いことではありません。そこで提案です。足先なんていかがでしょうか? 足湯のように足日光浴です。これからの季節は風のとおる木陰で、30分くらい靴と靴下をぬいで足日光浴をしてみませんか? 靴に押しこまれた足を開放してお日さまの光にあてて温めてあげましょう。
日光浴にはまだいいことがあります。体内時計として働くセロトニンというホルモンが脳内で分泌されます。朝起きたら朝日を浴びましょう、と聞いたことありませんか? セロトニンが昼間しっかりと分泌されていると、良い睡眠を導くメラトニンが分泌されるのです。メラトニンを分解してしまうのが、携帯電話が発する電磁波です。寝る前に携帯電話は遠ざけて、といわれるのはこのような理由があるのです。夜の睡眠がどうも上手く取れない、という方はぜひ朝日を浴びて体内時計をリセットするところから始めてくださいね。
熱中症を起こすのは強い日ざしの中、気温も湿度も高い中で運動や作業をしているときだけではなく、部屋の中にいても熱中症になってしまうことはもう皆さんご存じだと思います。大切なポイントは体温の調節がうまく働かなくなる、ということです。その結果体温が上がり体内の水分不足や塩分のバランスの崩れで、めまい、けいれんそして頭痛などの症状がでてくるのです。人間の体は体温をだいたい一定に保つために温度が高いときは汗をかいて放熱し、低いときは体表の血管を収縮して熱の逃げるのを防いて調節しています。寒い季節に厚着をして暖かいところで動かずに過ごしていると、急に気温が高くなってしまったときに体温の調節機能がうまく働かない、ということも起きかねません。ウォーキングやストレッチ体操、軽い運動で汗をかく習慣をつけておくことが大切です。
もう一つ、これから暑くなったときのお風呂の効果も見逃せません。昼間たっぷり汗をかいたのだからシャワーでさっぱりしたらもう充分、と思っている方いらっしゃいませんか? 汗をかき冷房で冷やされてしまった身体の中は意外に冷えているものなのです。暑い夏でも湯舟にはいると「あったかくて気持ちいい!」と思うでしょう? 湯舟につかって身体の芯をしっかりと温めることは暑い夏だからこそ大切なのです。お風呂から上がる前にできれば水で身体の表面を冷やしておくと、汗がいつまでもでも止まらない、ということもさけられさっぱり感が増しますよ。
こまめに水分を摂りましょう! 夏になれば合言葉です。一気にたくさん飲むよりも一口づつゆっくりと飲む方が身体の中に水分を保つことができるようです。最近はそれぞれにお気に入りのポットやボトルを持ち歩いている方も多く、水分摂取の意識が高まっているのがわかります。そこで身体にプラスになるようなお茶を自分で用意するのはいかがですか?
手をかけずに気軽な方法を提案します! 夜寝る前にポットやボトルに水と好きなお茶の葉、コーヒーもいいですね、それを入れて冷蔵庫で冷やしておきます。翌朝には水だしの美味しいお茶、コーヒーができ上がります。低温で抽出するので余分なアクも出ず失敗のないすっきりとした美味しさです。朝の忙しいときにお湯を沸かしたり、なんてしなくて大丈夫。ぜひ試してください。
せっかくですから、夏向きの身体にいいお茶をいただきたいですね。私のおすすめはハイビスカスティー。透き通った赤い色が夏の暑さのなかエネルギーを感じさせてくれますが、それだけではありません。ビタミンC、カリウム、クエン酸と夏の身体に必須なものが詰まっており新陳代謝を促進してくれます。また胃がちょっと重い、食欲が落ちたかなという方にはミントティーはいかがでしょうか? さわやかな香りが胃もたれも少し楽にしてくれそうです。
日光浴やお風呂、お茶はどれも毎日の生活の中にあってこそ、すこやかな健康を支えてくれます。ささやかなことですが、暑い夏を元気に乗り越えるには日々の積み重ねが大切なんですね。
参考:
『家庭医学大事典』小学館
『食の医学館』小学館