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アスパラガスは、茹でても、炒めても、揚げても、どのようにアレンジしてもおいしく食べることができます。汁気が出ないので、お弁当のおかずにも最適。
生産は北海道をはじめ、東北や長野県、九州など、全国的に栽培されています。桜前線のように、露地ものの旬の時期が日本列島を北上し、最終的には5月中旬に北海道で旬となります。
アスパラガスの発祥は、北海道の積丹半島のつけ根に位置する岩内町です。大正11年に栽培に成功し、岩内町に直営農園やアスパラガスの缶詰工場が設立されました。町内には「日本のアスパラガス発祥の地記念碑」が建立されています。
昭和40年代までは、アスパラガスといえば、細長い缶詰に詰められていたホワイトを指しました。缶詰のアスパラガスは歯ごたえが「ふにゃっ」としていて、その見た目からは、いきいきと伸びるグリーンアスパラの姿など想像できませんでした。
現在、主流のグリーンアスパラガスは、昭和40年代から出回るようになりました。平成世代は、ホワイトアスパラの缶詰を知らない人も多いかもしれませんね。
〈参考:岩内町「アスパラガス記念碑の移設完了」〉
紫色のアスパラガスは、ここ数年で目にするようになりました。グリーンとは色がまったく違いますが、色と同様、味のほうもかなり違います。
まず、紫のアスパラガスはグリーンよりも糖度が高いので、とにかく甘い!! さらに、アントシアニンを多く含み、味が濃く、深みとコクがあります。また、皮が柔らかいので、サラダなど、生のままでも十分においしく食べることができます。
火を通すと不思議なことに、紫色が緑色に変色してしまいますが、その色はグリーンアスパラガスよりも濃い緑色になります。ただ、せっかくの紫色を生かしたいのなら、やはり生で食べるのがオススメ。まだ、紫色のアスパラガスを食べたことがない人は、このシーズンに挑戦してみてはいかがでしょう。
缶詰でおなじみのホワイトアスパラガスは、日光に当たらないように、盛った土の中で栽培します。これを日に当てると光合成によってグリーンアスパラガスになります。
ホワイトアスパラガスはぽってりと太くて柔らかで、歯ごたえはクリーミーです。シャキシャキとしたグリーンと違い、なめらかで、独特の香りと味わいがあり、味は甘め。
栽培に手間がかかり、日持ちがしないので、今の日本ではあまりなじみがないホワイトアスパラガスですが、ヨーロッパではよく使われており、フレンチやイタリアンではおなじみです。
今が旬のアスパラガス。今年は目先を変えて、グリーン、紫、ホワイトの3色で、華やかなサラダを作ってみてはいかがでしょう。