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「アースデイ」は今から約50年前の1970年、アメリカ合衆国のひとりの議員の呼びかけから誕生しました。それに呼応した学生たちの活動や口コミで全米に広がり、約2000万人もの人々がアースデイのアクションに参加することになります。
その広がりは日本にも伝わります。銀座の歩行者天国が始まったのも、アースデイがきっかけだったとか。環境問題に配慮した、自動車のボイコットが目的だったのです。
環境問題がクローズアップされたのは、1960年代に遡ります。農薬による自然破壊を警告した、レイチェル・カーソンの『沈黙の春』が出版されたのが1962年。この著作は環境問題の告発という大きな役割を果たし、「アースデイ」の誕生や1972年の「国連人間環境会議(ストックホルム会議)」のきっかけとなりました。開催日の6月5日は、「世界環境デイ」として国際的な記念日になっています。
世界環境デイの昨年のテーマは、「プラスチック汚染をなくそう」でした。海へのプラスチックゴミの大量流出が問題になり、世界中の国や企業でさまざな対策が行われていますね。いち早く、アメリカ・ワシントン州シアトルがプラスチック製ストローの使用を禁止。スターバックス コーヒーやマクドナルド、複数の航空会社もプラスチック製ストローの廃止計画を発表し注目を集めました。
プラスチックゴミに占めるストローの割合はごくわずかかもしれませんが、できるところからアクションしていくことが環境問題には大切です。
ストローはもともと「麦わら」の意味。昔は、中が空洞になった麦の茎をストローとして使っていました。日本でも地域発の環境問題への取り組みとして、東京都檜原村の大麦ストローなど、昔ながらの品が復活しています。企業も敏感に反応し、意識の高い消費者向けに金属やガラス製のストローが販売されていますね。
2020年末までに全世界でプラスチック製ストローの全廃を掲げるスターバックスでは、アースデイの今日から「リユーザブルカップ」「リユーザブルストロー」の販売を発表しました。
買い物にはマイバッグ、外出時のマイボトル、イベントなどではマイ食器の持参が定着しつつある現在。「令和」の時代を迎える今夏は、猛暑を快適に過ごすアイテムとしても、「マイストロー」が浸透するかもしれませんね。
参考サイト
アースデイ東京
スターバックス コーヒー ジャパン
檜原村新農業組合Facebook