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前かがみで、なんとなく気力に乏しい印象を与えてしまうねこ背。実は、見た目が悪いだけではなく、頭痛、肩こり、不眠症などの、さまざまな不調を引き起こしてしまうんです。原因はわからないけれども、なんとなく不調だという人は、ねこ背が影響しているのかもしれません。よい姿勢を心がけて、不調を改善していきましょう!
ねこ背には、大きくわけて3つのタイプがあるそうです。自分はどのタイプに当てはまるか、早速チェックしていきましょう。
タイプ1:一般的なねこ背
姿勢を維持するための筋力がないために、背中が丸くなります。この姿勢を続けていると、ますます筋力が低下します。
タイプ2:骨盤前傾タイプ
一般的なねこ背に加えて、骨盤を支える筋肉のバランスが崩れ、骨盤の前傾が起こっています。骨盤が前傾していると、おなかが前に出て、おしりが後ろに突き出す、いわゆる反り腰になり、その状態でバランスを取るために、反動でねこ背になってしまいます。これは、子どもに多く見られます。
タイプ3:骨盤後傾タイプ
一般的なねこ背に加えて、骨盤が後傾しています。おしりが引っ込み、背中が丸くなり、背中全体が丸いねこ背になってしまいます。いすに座った時に、浅く腰かけて上半身を倒すような座り方をする人は要注意です。これは、高齢者に多く見られます。
参考:疲れと痛みに効く! ねこ背がラクラク治る本/岡田和人著(株式会社すばる舎)
胸を張って、背筋を伸ばす……。この状態をよい姿勢と思っている人もいるようですが、実はこれ、よい姿勢ではありません。人の背骨は、横から見ると、S字状にゆるやかなカーブを描いているのが正しい姿勢です。
その正しい姿勢をつくるために、まずつま先を少し開いて、後頭部と両肩、おしり、かかとを壁につけ、背筋をまっすぐに伸ばして立ってみましょう。
このとき、腰と壁の間に、手のひらがちょうど一枚分入るくらいのスペースがあいているのが正しい姿勢です。手のひらが余裕で入るくらいの隙間が開いてしまった場合は、骨盤が前傾しているねこ背。逆に、手のひらがきつくて入らない場合は、骨盤が後傾しています。ときどきチェックをして、意識して姿勢を整えましょう。
ムリのない姿勢を知るためには、床に「ひざ立ち」してみることもおすすめ。ひざ立ちをすると、自然と背筋が伸びて、上半身を支える感覚がわかりやすくなります。この感覚を忘れずに、姿勢を意識していきましょう。
参考:疲れと痛みに効く! ねこ背がラクラク治る本/岡田和人著(株式会社すばる舎)
ねこ背予防のためには、日常生活の姿勢のあり方も見直していきましょう。
例えば、いすの座り方は、骨盤を立てて座ることを意識します。肛門がまっすぐ下を向けるように座ると、感じがつかみやすくなりますね。また歩くときには、大股で腕をよくふって歩くと、自然と背筋が伸びていきます。
また、よい姿勢を意識しても、キープするのがきついという人は、筋力が足りなかったり、首から肩、肩甲骨、背中、胸や骨盤の筋肉が固まって、柔軟性が低下しているなどの原因があるようです。
── ヨガなどのストレッチや体幹のトレーニングを行って、姿勢を維持するための基礎的な体づくりを行いましょう。それでも、自分の力で矯正するのが難しいと感じる時は、専門家の力を借りることをおすすめします。よい姿勢は健康の基本。ねこ背の予防と改善で、気持ちのよい毎日を送りたいものですね。
参考:「TORE✕TOREサイト」