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今日は、ここ数年ブームとなっている「タピオカティー」の「タピオカ」に注目してみました。受験勉強の追い込みや年度末の仕事など、何かと忙しい2月。甘くて温かいタピオカティーでひと息ついてはいかがでしょう。
タピオカの原料は「キャッサバ」という南米原産のイモの一種です。タピオカは、キャッサバの根茎から製造されたデンプンのこと。なぜ、キャッサバデンプンを「タピオカ」と呼ぶのかと言えば、デンプンの製造法をブラジルの先住民のトゥピ語で「tipi'óka」と呼ぶことに由来します。
キャッサバデンプンは、ライスヌードルや冷凍うどん、もちもちした食感のパン「ポンデケージョ」やお菓子の材料などにも使用されます。
日本でなじみのタピオカの食べ方と言えば、そう「タピオカティー」ですよね。タピオカティーは、ミルクティーに大粒のタピオカパールを入れた台湾発祥の飲み物。この「タピオカパール」は、糊化させたタピオカを容器に入れ、回転させながら雪だるま式に球状に加工し、乾燥させたもので、煮戻して使います。
通常、煮戻したタピオカは透明~半透明ですが、タピオカティーに入っているタピオカの多くは黒色です。これはカラメルなどで着色しており、黒のほかにも色とりどりのタピオカも販売されています。
あまり栄養がありそうに見えないタピオカですが、どんな栄養効果があるのでしょう。
タピオカはイモのデンプンですから、主成分は炭水化物です。炭水化物は体を動かすエネルギー源となります。
乾燥させたタピオカパールは、100gあたり346Kcalもあり、ごはん(100gあたり、168Kcal)よりも高カロリーです。ゆでると炭水化物がゆで汁のなかに流出するため、カロリーは下がりますが、甘いミルクティーなどと食べると、やはり高カロリーな飲み物と言えます。
その一方で、タピオカはグルテンを含まない「グルテンフリー」の食材で、ダイエット向きの食材とも言われています。
〈グルテンフリー・ダイエットとは〉
小麦粉などに含まれるグルテンを除去した食事を摂ることで、体質改善を行うこと。グルテンに含まれるアミロペクチンは、血糖値を急上昇させる作用があります。血糖値が急に高まると、インスリンが分泌され、脂肪が蓄えられやすくなります。タピオカのようにグルテンフリーの食事を摂ることで、血糖値の上昇を抑える効果に期待が持てます。
タピオカは腹持ちもよいため、間食や夕食前に食べると、食べ過ぎを防止できます。小麦粉ではなくタピオカの粉を使ったブラジル発祥のパン「ポンデケージョ」などもおすすめです。
タピオカは市販されているので、お家でも簡単にタピオカティーを作ることができます。
●材料
乾燥ブラックタピオカ……大さじ4
ミルクティー
●作り方
【1】乾燥タピオカを戻す。
・水に一晩つけておいたタピオカを鍋で20分ほど煮る。
・タピオカがやわらかくなったら、ザルにあげ、流水もしくは、氷水でしめる。
【2】ミルクティーを作る。
・沸騰したお湯(80mL)に茶葉(ティースプーン大さじ1杯)を入れる。
・フタをして2~3分蒸らした後、牛乳(80mL)を加えて軽く混ぜ、再び全体が温まるまで弱火にかける。
・沸騰直前で火を止め、茶こしでこす。お好みでグラニュー糖を加える。
・粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。
【3】ミルクティーにタピオカを入れて完成!
── 最後に、タピオカティーの有名店をご紹介しましょう。
タピオカティー発祥の店と言われているのが「春水堂(チュンスイタン)」です。ご存じの方も多いと思いますが、台湾で45店舗を展開するお茶専門カフェの「春水堂(チュンスイタン)」です。タピオカティー発祥の店と言われています。日本でも東京・埼玉・神奈川・大阪・兵庫・福岡にて計12店舗を展開していますので、ぜひ、見かけたら味わってみては!
参考HP/文部科学省食品成分データベース、春水堂HP、リプトンHP