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スキー板やブーツが重くて動きにくい、そんな理由でスキーから遠ざかってしまった方も多いのではないでしょうか? そんな方にはぜひ最新のスキー、なかでも、使い勝手がよく汎用性の高さが特徴のオールラウンドモデルやオールマウンテンモデルと言われるスキーを手に取っていただきたい。
これらのモデルは、ここ数年“軽さ”を追求する傾向がとても強くなっています。新しい素材や新しい構造の開発が進められることで、丈夫で軽く、しっかりとターンが描けるスキーが続々と登場。カーボンなどの軽くて剛性に優れた素材を筆頭に、各メーカーが独自開発した軽量で高剛性の素材を採用することで、従来の「軽さを追求すると剛性感に欠ける」というデメリットを払拭することに成功しています。
これは、テクノロジーの進化のなせる技。そうしたスキーメーカーのたゆまぬ努力が、スキーをますます軽く使い勝手のいいものとし、スキーをさらに楽しいものにしているのです。
以前であれば、スキーブーツを自分の足型に合わせるという作業はレーサーやエキスパートが行う行為であって、また決して容易なものではありませんでした。しかし現在は、一般スキーヤーも自分の足型にジャストフィットに成型できるスキーブーツを、手軽に手にできる時代となっています。
これもスキーと同様に、インナーブーツに使用される生地素材やスキーブーツで使用されるプラスチック素材の進化が大きな要因となっています。自分の足型に合わせる作業は、主にインナーブーツやスキーブーツを専用のオーブンで温めて作り込んでいきます。熱を加えることで簡単に様々な足型に対応でき、なおかつ温めても壊れにくいプラスチック素材の開発が、ジャストフィットなスキーブーツが容易に手にできる要因となっています。
ジャストフィットなスキーブーツを履けば、快適で、かつスキー操作がとてもしやすくなります。つまり、スキーがより楽しくなるのです。
ここ数年のスノーボードシーンで特筆すべきトピックスといえば、カービングブームでしょう。世界的にはひと段落した感もありますが、とはいえ、まだまだブームというかその楽しみ方は健在です。おしゃれにトリックを挟みながら、かっこよくカービングターンをキメる。ゲレンデでひと際目立つこと、請け合いです!
気持ちよくカービングを楽しむためには、若干長めで適度にフレックスのあるボードを選ぶといいでしょう。そのほうが、中低速域でいい安定感を引き出すことができます。
そして、国内で根強いシーンといえば、ジブトリック。低中速域でフレキシブルな動きで楽しむ滑りは、初心者から上級者まで、様々なレベルのスノーボーダーに人気です。トリッキーな動きで、まさにゲレンデを踊るように滑るジブトリックは道具のチョイスも非常に大事なポイントとなります。
細かい動きをスムーズにつないでいく滑りは、若干短めのボードでフレックスも柔らかめのものを選びましょう。ブーツも柔らかめのものを選んだほうが動きやすい。ただ、あまり柔らかすぎると逆に体を支えにくく、それが負担になり疲れやすくもなりますから注意しましょう。
安全・安心を考えると、子供から大人までヘルメットの使用は、そろそろ当たり前にしたいものです。日本に来日する外国人スキーヤーやスノーボーダーのそのほとんどはヘルメットを着用しています。また、トップライダーの動画映像などを見ても、着用率がとても高くなっています。しかし、日本ではその着用率はまだまだ低いのが現状です。
ヘルメットで頭が大きく見えたり、かぶり心地がいいものになかなかめぐり合わないなど、いろいろと理由はあると思いますが、ケガをしてからでは遅いのです。まだヘルメットをお持ちでないなら、ぜひ使用をおすすめします。
また、ヘルメットは頭を守るために被るという理由もありますが、被ることでの温かさも見逃せません。現在使用している人の中でも、温かいことを理由に使用しているスキーヤーやスノーボーダーも珍しくありません。
ブランド数も以前より格段に増え、カラーリングやデザインも様々なバリエーションがある現在のヘルメット。探せば、必ず自分の頭に合ったモデル、気に入ったデザインやカラーのモデルを見つけることができるはずです。
【プロフィール】
見方 勉
フリーランスエディター
スキー専門誌の編集長を経て、現在はフリーランスの編集者・ライターとして、スキー・スノーボード関連を中心に様々な記事を執筆する。雪国・岩手に育ちながら、スキーを本格的に始めたのは高校を卒業してから。パウダースノーも好きだが、しっかり整備されたグルームバーンでレールターンをするのも好き。今季の目標は、3回はファミリースキーに行くこと。