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昨年、6月13日に成人年齢が20歳から18歳に変更、2022年4月1日から成人年齢が18歳となることが決定しました。少子高齢化、人生100歳時代……の中で、「おとな」「成人」の意味も変わるのではないでしょうか?
明日は成人の日。「成人式」について、「成人」の意味について……考えてみましょう。
2022年4月1日から成人年齢が18歳となることが決定しました。成人年齢の見直しは、1876(明治9)年の「太政官布告」以来、約140年ぶりの変更となります。
成人式の時期やあり方に関しては法律による決まりはありません。各自治体の判断で成人式は実施されており、多くの自治体では1月の「成人の日」前後に開催し、その年度に20歳になる人を対象にしています。
成年年齢が18歳に引き下げられた後、対象は18歳に変わるのか、変わった場合の課題も指摘されています。
【18歳成人式の課題】
・多くの成人が高校3年生で成人式を迎えることになり、1月は大学受験シーズン。受験生にとっては成人式どころではない。
・振袖レンタル料などと(大学などの)入学金で出費がかさむ。
・成人式は学校卒業以来、久しぶりに友達に会う同窓会としての側面もあったため、高校3年生で開催されては盛り上がりに欠ける。(参加者が期待できない)
・施行後初となる2022年度(2023年1月)の成人式は、18歳、19歳、20歳の3世代同時に実施するのか?
また、「18歳成人」でも、酒・煙草は20歳から。よって、おとなの仲間入りの成人式でお酒が飲めないのは、ちょっと物足りないですね。
近年、30歳を機に、ふるさとに集まる「30歳の成人式」が全国的に広がりをみせています。
「30歳の成人式」をいち早く行ったのは京都府与謝野町。2012(平成24)年3月、町内に約70人が集まり、「今、30歳ができること」をテーマに、新30歳と地元選出の30代の国会議員らがディスカッションをしたり、ふるさとへのメッセージを町長に手渡したりしたのがはじまりでした。
実行委員長を務めた山添藤真(とうま)さんは就職や進学で同級生が町を離れるなか、丹後ちりめんの織元である家業を継ぎます。高齢化が進む地元の将来を案じていたところ、自分が30歳になる年だったことから「成人式」を思いつきました。
30歳を、社会の荒波にもまれて「本当のおとな」になった時期ととらえ、その地域の出身者や住民たちが再び地元に集まり未来について考え、騒ぎ、地域を活性化する。──「30歳成人式」は婚活やビジネスチャンスをつかむ大人のイベントになっています。
「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」成人式──「おとな」とは何なのでしょう?
「おとな」
・十分に成長した人。成人。
・考え方や態度が十分に成熟していること。思慮分別があること。
・一般に「こども」という表現と対比されている。
とあります。電車賃や入場料で「おとな」「こども」の分類もありますが、幼い子どもでも、「おとなだな」と感じることもあれば、それこそ、年齢的にはいいおとなが、「こどもだな」と思わせられることもありますね。
戦国時代の日本では、武士の子は12歳か13歳ころには元服し、「おとな」としての覚悟・振る舞いが求められました。
それに引き換え、「精神年齢でいけば今の30歳は、昔の20歳くらいにあたる」という「30歳成人説」が唱えられています。
スマホが手放せなくなっている現代の若者、情報擬似体験のなかで「おとな=成人」に求められる「自分の考え」「思慮、分別」は養われるのでしょうか?
明日は成人式、あなたは「おとな」ですか?