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今回は、そんな昔の遊びをご紹介します。
羽根つきは、室町時代に中国から伝わってきた遊びです。当初は子どもの遊びではなく、大人たちが正月の宴会で行っていた遊びでした。
それでは、なぜ今のように子どもの遊びになったのでしょうか。その原因は、「蚊」にありました。蚊といえば、今も昔もかわらず夏の厄介者…。しかも、昔は蚊に刺されることで病気にかかり、死んでしまう子どもがたくさんいたんだそうです。
そんな厄介者の蚊を食べてくれる虫。それが、「トンボ」です。羽根つきの羽根が飛ぶ様子がトンボに見えると考えた昔の人々は、その年の夏に蚊に刺されないことを祈って、新年に羽根つきをするようになったのです。
みなさんも、今年の健康を願って羽根つきをしてみてはいかがでしょうか。羽根がトンボに見えるかもしれませんよ。
平安時代に日本に伝わった凧揚げは、当初は豊作を祈る祭りに使われていたとのこと。後の戦国時代には貴族や武士たちの遊びとなったり、戦の道具として使われたりと、限られた人々が扱うものでした。
そんな凧揚げが一般の人々の遊びとなったのは、江戸時代に入ってからのこと。浮世絵が描かれた鮮やかな凧や、店の屋号が描かれた凧など、子どもから大人までたくさんの人々がこぞって凧を揚げるようになります。
今でも凧は様々な地域で縁起物として扱われています。天高く飛ぶ様子から、立身出世を祈って凧を揚げる地域もあるようです。また、昔商人たちが自分の店の宣伝のために凧を揚げていたことから、商売繁盛の意味も持つんだとか。
願いを込めた凧を作ってみるのもいいかもしれませんね。
めんこは、厚紙でできた札を地面に打ち付けて相手の札をひっくり返す遊びです。めんこは案外新しい遊びで、はじまりは江戸時代だと言われています。当時のめんこは紙の札ではなく、人の顔型にした泥粘土が使われていました。それを割れるまで打ち付け合ったり、おはじきのようにして遊んでいたんだとか。そして、明治時代には鉛、大正時代には紙となり、今のめんこの形になったのです。
めんこは、当初は単なる遊びというだけではなく、魔除けの意味合いもあったそうです。たしかに、地面に勢いよくスパーン!と打ち付けられる音を聞くと、悪いものがどこかに飛んで行きそうな気持ちになりますよね。
めんこは厚紙何枚か重ねるなどして簡単に作ることができます。オリジナルのめんこを作って遊んでみてはいかがでしょうか。
<参考・参照>
北区伝統工芸保存会
伝統工芸・美術専門 桐壺
江戸押絵羽子板 江戸勝
仙台初詣の大本山成田山仙台分院