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ところでみなさんは、これらの正月飾りがなんのために飾られているかご存知でしょうか?今回は、正月飾りについてご紹介します。
丸いお餅の上に橙が乗せられた、鏡餅。鏡餅の語源は、銅鏡に似ていることからきています。昔、鏡は人と神様とを仲介するものとされており、神様にお供えしたお餅をみんなで分けて食べることで、神様からの福を得ようとする風習がありました。この風習がもととなって、現在の鏡餅ができたと言われています。
さらに、お餅の上に乗った橙には「代々家系が続くように」という願いが込められいます。これは単なる語呂合わせというだけではなく、実が熟しても2~3年は枝から落ちない橙の生命力に由来しているそうです。
11日の鏡開きには、ぜひ家族みんなで鏡餅を食べたいですね。
門松は、新年に福をもってやってくる神様やご先祖様が迷わないための目印として飾られます。門松といえば、松よりも竹の方に目が行きがちかと思いますが、主役は竹ではなく松の方なんです。
それでは、なぜ松が使われているのでしょうか?
昔から日本では、松をはじめとする常盤木(常緑樹)には神様が宿るとされていました。その中でも、松は「祀る」という言葉に通じていることと、中国では生命力、不老長寿、繁栄の象徴とされていることから、松が使われるようになったようです。
地域によっては、松以外にも楠や榊などが使われます。門松を見かけたら、どんな木が使われているのか目を向けてみてはいかがでしょうか。
神社でよく目にするしめ縄は、もともと神様の世界と現世を隔てる境界線を意味します。しめ縄が飾られた内側は邪を払った清らかな場所だということを示しているとのこと。
正月に飾られるしめ縄はこのことに由来しており、神様を迎えるために家の中を清める役割を持っているんだそうです。さらに、しめ縄は門松と同じように、神様が家にやってくるための目印とする意味合いも持っているんだとか。
お正月の印象が強いしめ縄ですが、本来は年中飾っても大丈夫な飾りものです。近年では様々な飾りで彩られたかわいらしいしめ縄がたくさんあるので、自分の家や部屋に合わせて飾ってみるといいかもしれませんね。