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tenki.jpサプリ「7つのキーワードからセレクト! ハピスノ流“ファミゲレ”の選び方」でも紹介しているように、ファミリースキーのスキー場選びのキーワードにもなっている“雪の遊園地”。スキー場はただ雪があって滑れるだけでも十二分に魅力的な空間ですが、いまから20年ほど前、“ただ”のスノーリゾートから一転、ファミリースノーリゾートとして“雪の遊園地”化に舵を切ったのが、長野県信濃町の「タングラムスキーサーカス」でした。
いまでこそ、ファミリーにターゲットを絞ったスキー場は多くなりましたが、当時はまだスキーバブルが弾ける前。長野五輪(1998年)も終わったばかりで、スノー業界もスノーボードの台頭で活況を呈していましたから、あらゆる層をターゲットにして、どれだけ取り込めるかと躍起になっていた時代。その中で、ファミリー特化戦略を採ったタングラムスキーサーカスは他と一線を画していました。
おかげで、元祖“ファミリースノーリゾート”の称号を得るわけですが、子供をターゲットとし、雪上アトラクションを充実させ、元祖“雪の遊園地”と言われるまでになったのも、この方向転換が功を奏してのものでした。
“雪の遊園地”という言葉が生まれるきっかけとなったアトラクションが、雪上版バイクともいえるスノーモービルです。スキーやスノーボードは自分で滑る、レジャーといえど、スポーツだったんですね。それが、エンジンを搭載したアトラクションが登場したことで、スキー場の雰囲気もガラリと変わり、この雰囲気にマッチしたのが“雪の遊園地”という言葉でした。
スノーモービルといえば、元々、スキー場スタッフやパトロールのもので、ゲレンデを颯爽と走る姿は憧れの的でした。それならと、そのエンジンを小さくし子供でも安全に運転できるようにしたのが、アトラクションとしてのスノーモービルです。
座って運転するので目線も低く、抜群のスピード感。はじめてのエンジン付き乗り物にチャレンジという子供も多く、最初はビビッてアクセルを握ることができない子も、慣れてくるとスピードアップ。周回コースを家族で競争!なんて状況もよく目にするようになりました。
長きにわたり人気No.1のアトラクションといえば、渓流下りなどに使うラフティングボートに乗り込んで、スノーモービルに引っ張られるスノーラフティングです。スキー場によって、フラットな雪上を周回するコースだったり、スノーモービルによる遠心力でくるくる回ることをメインにしたコースだったり、様々ですが、タングラムスキーサーカスがすごいのは、広大なゴルフ場のスペースを使ったロングクルージングコースという点です。
1.5kmと3kmの2つのコースを用意し、コース途中にはウェーブを作ったり、バンクを作ったり、とにかくバリエーションが多彩。右へ左へ振られたり、飛び跳ねたり、スピードの強弱等で、大人も本気で楽しめるクオリティ。もちろん、幼児連れ家族の場合は、運転手がスピードや振り具合を調整してくれるので、ご安心を。振り落とさせるスリルも味わいたいなら、バナナボートタイプがおすすめです。
そして、“雪の遊園地”として忘れちゃいけないのが、キッズパークの充実度。タングラムスキーサーカスのキッズパークはゲレンデベースにあり、移動が楽々。48mの動く歩道(スノーエスカレーター)常設で、暖かな無料休憩所もパーク内にあるので、ファミリーにとってもやさしい仕様になっています。さらに、幼児向けの雪上版メリーゴーランド「ボーラーカルーセル」や連結そり「スネークグリス」などもラインナップされ、エリア最大級&トップクラスの充実度を誇っています。
いま、話題のNEWアトラクションが「雪上夜の探偵団」。子供と引率のインストラクターだけで、夜のゲレンデを探検する、ドキドキワクワクのアトラクションです。自分で作った松明を手に、明かりの落ちたゲレンデを探検。かまくらを作ったり、スノーキャンドルを作ったり、さらにはそりコースを作って、自分たちで思う存分、滑ったり。
インストラクターがいるとはいえ、ほぼ自分たちで、はじめてのことをクリアしていく体験は、子供たちにとって達成感があるようで、終始、生き生きとした表情を見せてくれます。終了後、パパ・ママに嬉々としてその体験を話す姿はとても印象的。ハピスノ編集部イチオシのアトラクションです。
そして、タングラムスキーサーカスが今季からスタートする「キッズ雪上車隊」も気になるアトラクションのひとつ。こちらもインストラクターと子供たちだけで、夜の雪原を探検するプログラム。しかも雪上車というはじめての乗り物で。子供たちの興奮と笑顔が容易に想像できます。が、まだ私も未経験ですので、この体験記は後日、改めて。