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よく、しょうが(生姜)は体によいと言われますが、そのしょうがをシロップにして手軽に体に取り入れられる方法があります。それが「ジンジャーシロップ」です。今回は「しょうが」の魅力とジンジャーシロップ作り方をご紹介します。
冷え性改善や新陳代謝アップをはじめ、体の不調を改善する食材として知られるしょうがは世界中で使われていて、海外では主に漢方薬やスパイスとして親しまれています。日本では、すりおろす、刻むといった調理法の他に薬味に用いられることも多いですね。何より、日本食でのしょうがといえば、お寿司の「がり」が有名です。
「しょうが」とひと口に言ってもたくさんの種類があますが、いずれも強い辛味成分があります。しょうが特有の辛味成分には、新陳代謝をよくする、風邪の初期症状や吐き気止め、せき止め、冷え性改善などに効果が期待できることから、冬にこそ積極的に取りたい食材といえます。
また、お寿司に添えられた「がり」には口直しの役割がありますが、生魚を食べている間にちょっとしょうがを食することで、ぐっと食欲が増進するといわれています。
その他にも、辛味成分のジンゲロンやショウガオールには強い殺菌力が。
こうした様々な効用から、漢方の古書に「生姜は百邪を防御する」との記述もあり、いにしえから重用される健康に役立つ優れた食材として知られます。
ここでは、たくんさあるしょうがの種類の中から、代表的なものを整理してみます。
「根しょうが」じゃがいもと同じように畑に植えるしょうがを指します。
「ひねしょうが」私たちが普段スーパーでよく見かけるしょうがのこと。秋に収穫された後、約2ヵ月貯蔵されて出荷されるため皮の色が茶色になります。正しくは「老成しょうが」
「ひねしょうが」という名前ですが、一般的に「しょうが」の名で通っています。
「新しょうが」は2つのタイプがあり、違いは収穫時期と見た目になります。
初夏から夏に出荷される「新しょうが」は、先端部分が薄い紅色のもの。
食感がシャキシャキしてみずみずしいので、お寿司の口直し「がり」に使用されます。
秋に出回り、紅色がない「新しょうが」は生育期間が長い分、紅色のしょうがよりやや栄養分が多く、殺菌作用をもつ辛味が凝縮されています。
「葉しょうが」といえば、初夏に出回る「谷中しょうが」が有名ですが、「葉しょうが」は「新しょうが」が小指くらいの大きさになった時に葉をつけたまま出荷されるもの。根の部分をサッと水洗いして、味噌ダレをつけて食べた時の辛味がたまりませんね。
この他にも「筆しょうが」 や、「はじかみ」などもあります。焼き魚のあしらいに用いられる甘酢味の赤っぽいしょうがといえば、すぐに思い浮かびますよね。
しょうがの優れた効用と種類が理解できたところで、「基本のジンジャーシロップ」を作りにトライしてみましょう!
【用意するもの】
●しょうが(200グラム/大ぶりのしょうが3〜4個)
●砂糖(三温糖やきび糖などがおすすめ/180グラム)
●水(2カップ)
【基本のジンジャーシロップ作り方】
●しょうがの皮をむき、薄くスライスする
●鍋にしょうが、砂糖、水を加えて15分煮る
●冷めるまで鍋のまましばらく放置する
●熱湯で滅菌した容器に、ザルでこしたら出来上がり!
【蜂蜜でアレンジ】
砂糖のかわりに蜂蜜に使用すると、蜂蜜がもつ殺菌作用が加味されます。
例えば、喉の調子が悪い時に蜂蜜入りジンジャーシロップを作って、紅茶や白湯にシロップを溶かして飲むのもおすすめ。ただし、蜂蜜は年齢によっておすすめできない場合もあるので、摂取には気をつけてくださいね。
【オリジナル性を高めるおすすめの香辛料】
●シナモンスティック ●黒胡椒粒 ●ローリエ ●鷹の爪 ●八角
これらのスパイスを好みで加えることで、辛味のあるスパイシーなジンジャーシロップが作れます。少しずつ調整しながらオリジナル性を高めてみてくださいね!
寒い冬に、温まるちょっとした飲み物として重宝するジンジャーシロップ。
温かい紅茶に加えたり、スパイスが強いものならミルクティーに加えてチャイ風にするのもおすすめです。
また、料理の味付けにも使えますので、豚のしょうが焼き作りの時にも重宝します。
── いよいよ本格的に風が冷たくなってきました。体を温めるためにも、風邪予防のためにも、ジンジャーシロップ作りにトライしてみてはいかがでしょうか。