日が落ちる時間が早くなり、少しずつ秋から冬に季節が移行しています。

気の早いところでは、すでにクリスマスに向けてイルミネーションを飾り出したところも見かけるようになりました。そろそろ、クリスマスの定番ミューシックが街に流れ出す頃ですね。

これから年末にかけて、ロマンチックな雰囲気を演出するイルミネーションですが、なぜ冬の時期に行われるのでしょうか? 夜にやるのであれば夏でも冬でもよいではないかと思いますが、冬だからこその醍醐味があるのです。あらためて冬のイルミネーションの魅力に迫ります。

観光客に大人気! 函館のイルミネーション


なぜ冬に、イルミネーションなの?

冬にイルミネーションが行われる理由のひとつに「日没時間の早さ」があげられます。夏のように日没の時間帯のが遅いと、イルミネーションをお披露目できる時間が少なくなってしまいます。冬であれば夕方にはすでに暗くなっていますので、イルミネーションを長く見せられるというメリットがありますね。

また、冬はイルミネーションがより美しく見える時期といわれています。これは冬の星空がきれいに見られるのと同じ原理。空気が乾燥していて余計な水分がないため、もやがかることなくクリアに見えるということです。なんとなくクリスマスだからイルミネーション……というイメージがありますが、意外と理にかなっていることがわかりますね。


イルミネーションの始まりは、あのエジソンだった?

イルミネーションの起源は16世紀にさかのぼるといわれています。イルミネーションの発想を思いついたのは、宗教革命の中心となったドイツのマルティン・ルターだとされているですが、一説によると、森を歩きながら見上げた夜空の美しさに感動したルターは、その風景を再現したいと考えたそう。それで、木の枝にロウソクを飾ってキラキラした空間をつくり出そうとしたのです。

その後、今のような電気を使ったイルミネーションに移行していきますが、その始まりはなんとあのトーマス・エジソンだというから驚きです。白熱電球を発明したエジソンが自分の発明品を宣伝するため、研究所の周りに飾りつけたのが、現代イルミネーションの始まりともいわれています。あまりムードを意識したものではなく、商業的に意味が強かったようですね!

ムードではなく、商業的に意味が強かった現代イルミネーションの始まり


関東最大級、東京ドイツ村のイルミネーション

ドイツでルターがイルミネーションのアイデアを生み出しましたが、関東でもドイツの雰囲気を再現した人気スポットがあります。

それが千葉県袖ケ浦市にある東京ドイツ村です。こちらは関東3大イルミネーションのひとつと称されるほど、光に包まれた圧巻の空間を楽しむことができます。

今回で13回目を迎えるイルミネーション。ドイツの鉱山町ゴスラーをイメージした空間には、なんと250万球が飾られているというから驚きです! ドイツのクリスマスの雰囲気を近場で味わえるよい機会ですね。

── 東京ドイツ村BBBのイルミネーションは、2018年11月1日~2019年4月7日の期間で開催。公式HPで事前にイベント情を確認のうえ、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

圧巻! 東京ドイツ村のイルミネーション

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 なぜ、冬といえばイルミネーションなの?