10月も半ばとなり、肌寒く感じる日が多くなってきましたね。冬が近づいてくるのを感じるこの季節、あたたかいスープが恋しくなってきませんか?

世界各地には、古くから地域の人々に愛されるご当地スープがたくさんあります。今回は、そんな世界のご当地スープをご紹介します。


魚介ならなんでもOK?お好みの魚介たっぷりのブイヤベース

日本でも有名なブイヤベース。その発祥の地は、フランスのマルセイユです。

マルセイユは紀元前7年に開かれた港町で、昔から漁業が盛んに行われていました。ブイヤベースは、そこで働く漁師たちが売れ残った魚介などを煮込んで食べていたものがルーツであると言われています。そのため、Bouillabaisse(ブイヤベース)は「baisse(安い魚)をbouilli(茹でたもの)」が語源であるという説もあるそうです。

もともとその日の売れ残りを煮込んで作られていたブイヤベースに使われる魚介は、その家庭やお店によって様々で、絶対にコレをいれないといけない!といった食材はないようです。ブイヤベースを作る際は、お気に入りの魚介をたっぷり入れてみるといいかもしれませんね。


寒い国で生まれたスープで体を温めよう

鮮やかな赤色が特徴的なボルシチは、ロシアの料理として有名です。しかしこのボルシチは、もともとはウクライナの伝統料理なんです。

ウクライナのボルシチは、ビーツが多めに使われており、ロシアのボルシチよりも赤色がより鮮やかになっています。また、たっぷりの香辛料とニンニクが使われており、寒い日は体をぽかぽかに温めてくれます。ぜひ、寒い日に食べたい一品です。

ボルシチは、他にもモスクワ風やポーランド風、コープ風など、様々な種類があります。ウィンナーやベーコンを入れたものや、具材が入っていないものなど、一言でボルシチと言ってもたくさんの種類があったんですね。お好みのボルシチを探してみてはいかがでしょうか。


あなたはお好みのトムヤムクンはどっち?

タイ料理であるトムヤムクンのスープには、実は2つの種類があるということを知っていますか?

まず一つ目が、「ナムコン」と呼ばれるスープ。そしてもう一つが、「ナムサイ」と呼ばれるものです。ナムコンの方は、ココナッツミルクや牛乳などが入っており、マイルドな辛さとなっています。一方、ナムサイの方は、ココナッツミルクや牛乳が入っていない分、トムヤムクンの特徴的な辛さや酸味をストレートに味わうことができます。

もともとタイではナムサイが主流でしたが、最近ではまろやかな味わいのナムコンが流行っており、たくさんのお店でナムコンが提供されているそうです。日本で食されているものの多くも、ナムコンなんだそうですよ。辛いものが苦手で食べたことがない…なんて方は、マイルドなナムコンタイプに挑戦してみるのもいいかもしれませんね。

<参考・参照サイト>

クックドア

ユーロ・エクスプレス

新宿中村屋

在ウクライナ日本国大使館

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 寒い日が続く季節。あたたかいスープで体を温めませんか?