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*極大:流星群がもっとも多く放射される日
流れ星は一年中夜空を駆け巡っていますが、流星群としては、しぶんぎ座流星群(1月)、ペルセウス座流星群(8月)、ふたご座流星群(12月)が三大流星群と呼ばれ、安定した観測数が見込まれています。他の二つの流星群は寒い時期の観測となりますが、ペルセウス座流星群は、寒さを心配することなく観測できるのが嬉しいですね。毎年季節の風物詩として楽しみなものです。今年のペルセウス座流星群も、明かりの少ない開けた場所で1時間に45個ほどの観測が予測されいて、住宅地などでもできるだけ明かりを避ければ1時間に10個ほど観測することができそうですよ!
流星群の名前は、放射点となる星がある星座の名前がついています。ペルセウス座流星群はもちろん、ペルセウス座を放射点として四方八方に流星が飛び出していきます。ペルセウス座は北東に位置しています。アンドロメダ星雲に近いのですが、その少し東側にはすでに秋の四辺形が見えています。七夕でよく知られているベガとアルタイルを含む夏の大三角も天頂に健在です。今年の8月の宵の空には火星・木星・金星・土星が一緒に見られるのですが、これは珍しいことです。宵の空には惑星と季節の星々が所狭しとパーティーを繰り広げるかのよう。その後、深夜からは流星群を探して…今年は空を見上げる楽しみが何倍にもなりますね。
8月はまだまだ暑い日が多く、体感としてはまさに夏真っ盛りですね。ですが、7日立秋を迎えたように、暦の上では秋の始まりです。この暑さは残暑なのです。暑いけど初秋、少し不思議な気もしますね。もう一つ、「流れ星・流星」などは季語では秋に分類されています。同じく、「天の川」、「銀河」も秋の季語です。7月の七夕のころにはまだ空は水分が多く、天の川は8月以降秋がいちばん美しいと言われます。季語「流れ星」で詠まれた一句をご紹介しましょう。
『星一つ命燃えつつ流れけり』 高浜虚子
お盆には、亡くなった方々の霊が私たちの近くに戻ってきています。虚子の一句には、今生きている私たちが見る流れ星と、燃え尽きて流れた命が一つの句の中で出会っているようにも受け取れますね。8月は命について考える機会が多い季節です。流星群と一つの命について思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
・国立天文台公式サイト
ほしぞら情報
ペルセウス座流星群2018
・俳句歳時記「秋」 角川学芸出版